ことになす/異になす
このテキストでは、古文単語「
ことになす/異になす」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
連語
名詞「異」と格助詞「に」、そしてサ行四段活用の動詞「なす」が一語になったもの。サ行四段活用の動詞「ことになす」と捉える場合は、活用は次の通り。
サ行四段活用
未然形 | ことになさ |
連用形 | ことになし |
終止形 | ことになす |
連体形 | ことになす |
已然形 | ことになせ |
命令形 | ことになせ |
■意味
普通ではない様子をする。
[出典]:
はしたなきもの 枕草子
「泣き顔つくり、けしき
異になせど、いとかひなし。」
[訳]:泣き顔を装い、そぶりも(共感して悲しんでいるように)
普通ではない様子をするのだが、まったく効き目がない。