かしかまし/囂し
このテキストでは、シク活用の形容詞「
かしかまし/かしがまし/囂し」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
形容詞・シク活用
未然形 | かしかましく | かしかましから |
連用形 | かしかましく | かしかましかり |
終止形 | かしかまし | ◯ |
連体形 | かしかましき | かしかましかる |
已然形 | かしかましけれ | ◯ |
命令形 | ◯ | かしかましかれ |
■意味
うるさい、やかましい。
[出典]:
うつくしきもの 枕草子
「鶏の雛の、足高に、白うをかしげに、衣短なるさまして、ひよひよと
かしかましう鳴きて...」
[訳]:鶏の雛の、足が長く、白くかわいらしい様子で、丈の短い着物を着ているような姿で、ぴよぴよと
やかましく鳴いて...
※「かしかましう」は連用形「かしかましく」のウ音便。
備考
近世以降は「かしがまし」と読む。その場合の活用は以下の通り。
未然形 | かしがましく | かしがましから |
連用形 | かしがましく | かしがましかり |
終止形 | かしがまし | ◯ |
連体形 | かしがましき | かしがましかる |
已然形 | かしがましけれ | ◯ |
命令形 | ◯ | かしがましかれ |