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古文単語「何にかはせむ/何かはせむ」の意味・解説【連語】

著者名: 走るメロス
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何にかはせむ/何かはせむ

このテキストでは、古文単語「何にかはせむ/何かはせむ」の意味、活用、解説とその使用例を記しています。

連語

用法:強調

(反語を表し)
いったい何になろうか、いや何にもならない

[出典]物語・源氏の五十余巻 更級日記
「一の巻よりして、人も交じらず、几帳の内にうち伏して、引き出でつつ見る心地、后の位も何にかはせむ。」

[訳]:一の巻から読み始めて、誰にも邪魔されず、几帳の中に横になって、(箱のなかから)引き出して見る心地は、后の位も何になろうか、いや何にもならない


[出典]あだし野の露消ゆるときなく 徒然草
「住み果てぬ世に、みにくき姿を待ちえて、何かはせん。」

[訳]:いつまでも住み続けることのできないこの世で、醜い姿を待ち迎えて(老いて醜い姿になって)、それが何になるでしょうか、いや何にもなりません


品詞分解


「何にかはせむ」を品詞分解すると、次のようになる。
代名詞
格助詞
かは係助詞
サ行変格活用「す」の未然形
推量の助動詞「む」の連体形



「何かはせむ」を品詞分解すると、次のようになる。
代名詞
かは係助詞
サ行変格活用「す」の未然形
推量の助動詞「む」の連体形

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全訳読解古語辞典 第四版 三省堂
ベネッセ全訳古語辞典 改訂版 Benesse

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