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枕草子『翁丸・上にさぶらふ御猫は』(御鏡うち置きて〜)の品詞分解

著者名: 走るメロス
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枕草子『上にさぶらふ御猫は』

ここでは、枕草子の中の枕草子『上にさぶらふ御猫は』の「御鏡うち置きて」から始まる部分の品詞分解を行っています。書籍によっては「翁丸」や「命婦さまといふ御猫」と題するものもあるようです。

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「御厠人なるもの走り来て〜の品詞分解」

品詞分解

※名詞は省略しています。

御鏡
うち置き(カ行四段活用・連用形)
て(接続詞)、

「さは(接続詞)
翁丸
か。(係助詞)」

と(格助詞)
言ふ(ハ行四段活用・連体形)
に(接続助詞)、
ひれ伏し(サ行四段活用・連用形)
て(接続助詞)
いみじう(形容詞・シク活用・連用形のウ音便)
鳴く(カ行四段活用・終止形)。

御前
に(格助詞)
も(係助詞)
いみじう(形容詞・シク活用・連用形のウ音便)
うち笑は(ハ行四段活用・未然形)
せ(尊敬の助動詞・連用形)
給ふ(補助動詞・ハ行四段活用・終止形)。

右近の内侍
召し(サ行四段活用・連用形)
て(接続助詞)、

「かく(副詞)
なむ(係助詞)。」

と(格助詞)
仰せ(サ行下二段活用・未然形)
らるれ(尊敬の助動詞・已然形)
ば(接続助詞)、
笑ひののしる(ラ行四段活用・連体形)
を(格助詞)、

に(格助詞)
も(係助詞)
聞こしめし(サ行四段活用・連用形)
て(接続助詞)
渡り(ラ行四段活用・連用形)
おはしまし(補助動詞・ハ行四段活用・連用形)
たり(完了の助動詞・終止形)。

「あさましう(形容詞・シク活用・連用形のウ音便)、

など(副助詞)
も(係助詞)
かかる(ラ行変格活用・連体形)

ある(ラ行変格活用・連体形)
もの
なり(断定の助動詞・連用形)
けり(詠嘆の助動詞・終止形)。」

と(格助詞)
笑は(ハ行四段活用・未然形)
せ(尊敬の助動詞・連用形)
給ふ(補助動詞・ハ行四段活用・終止形)。


の(格助詞)
女房
など(副助詞)
も(係助詞)、
聞き(カ行四段活用・連用形)
て(接続助詞)
参り集まり(ラ行四段活用・連用形)
て(接続助詞)、
呼ぶ(バ行四段活用・連体形)
に(格助詞)
も(係助詞)、

ぞ(係助詞)
立ち(タ行四段活用・連用形)
動く(カ行四段活用・連体形)。

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佐竹昭広、前田金五郎、大野晋 編1990 『岩波古語辞典 補訂版』 岩波書店
『教科書 精選古典B』大修館

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