manapedia
更新日時:
白居易『長恨歌』書き下し文・現代語訳と解説 その2
著作名: 走るメロス
183,835 views

原文(白文)

黄埃散漫風蕭索
雲桟縈紆登剣閣
峨眉山下少人行
旌旗無光日色薄
蜀江水碧蜀山青
聖主朝朝暮暮情
行宮見月傷心色
夜雨聞鈴腸断声

書き下し文

黄埃(こうあい)散漫風蕭索(しょうさく)
雲桟(うんさん)縈紆(えいう)剣閣に登る



峨眉山下人の行くこと少(まれ)に
旌旗(せいき)光無く日色薄し
蜀江(しょくこう)は水碧(みどり)にして蜀山は青く
聖主朝朝暮暮の情
行宮(あんぐう)に月を見れば心を傷ましむるの色
夜雨に鈴を聞けば腸(はらわた)断つの声

現代語訳

黄色い土ぼこりが舞い、風は物寂しく吹いています。
雲がかかるほど高いところにかけられた橋はうねうねと曲がり、(そこを通って)剣閣山に登っていきます。



峨眉山のふもとでは人の往来は少なく、
(皇帝の一行であることを示す)旗は輝きを失い、日の光も薄れて見えます。
蜀(国名)の川の水は緑色で、蜀の山は青く茂っていますが、
皇帝は朝夕と(彼女への)思いを募らせています。
仮の宮殿から月を見ると、心を痛める色合いがし、
夜、雨の中で鈴の音を聞いては、断腸の思いがします。

単語解説

旌旗旗、のぼり
行宮天皇や皇帝が旅の途中で、または御所を追われたときに本拠地とした仮の宮殿のこと


押韻

「索、閣、薄」と「青、情、声」がそれぞれ韻を踏んでいます。





このテキストを評価してください。
役に立った
う~ん・・・
※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。