■法師ばかりうらやましからぬものはあらじ。「人には木の端のやうに思はるるよ。」と、清少納言が書けるも、げにさることぞかし。
法師 | ー |
ばかり | 副助詞 |
うらやましから | 形容詞・シク活用・未然形 |
ぬ | 打消の助動詞・連体形 |
もの | ー |
は | 係助詞 |
あら | ラ行変格活用・未然形 |
じ。 | 打消推量の助動詞・終止形 |
「人 | ー |
に | 格助詞 |
は | 係助詞 |
木 | ー |
の | 格助詞 |
端 | ー |
の | 格助詞 |
やうに | 比況の助動詞・連用形 |
思は | ハ行四段活用・未然形 |
るる | 受身の助動詞・連体形 |
よ。」 | 終助詞 |
と、 | 格助詞 |
清少納言 | ー |
が | 格助詞 |
書け | カ行四段活用・已然形 |
る | 存続の助動詞・連体形 |
も、 | 係助詞 |
げに | 副詞 |
さる | 連体詞 |
こと | ー |
ぞ | 終助詞 |
かし。 | 終助詞 |
■勢ひ猛に、ののしりたるにつけて、いみじとは見えず。増賀聖の言ひけむやうに、名聞苦るしく、仏の御教へに違ふらむとぞおぼゆる。
勢ひ | ー |
猛に、 | 形容動詞・ナリ活用・連用形 |
ののしり | ラ行四段活用・連用形 |
たる | 存続の助動詞・連体形 |
に | 格助詞 |
つけ | カ行下二段活用・連用形 |
て、 | 接続助詞 |
いみじ | 形容詞・シク活用・終止形 |
と | 格助詞 |
は | 係助詞 |
見え | ヤ行下二段活用・未然形 |
ず。 | 打消の助動詞・終止形 |
増賀聖 | ー |
の | 格助詞 |
言ひ | ハ行四段活用・連用形 |
けむ | 過去の伝聞を表す助動詞・連体形 |
やうに、 | 比況の助動詞・連用形 |
名聞苦るしく、 | 形容詞・シク活用・連用形 |
仏 | ー |
の | 格助詞 |
御教へ | ー |
に | 格助詞 |
違ふ | ハ行四段活用・終止形 |
らむ | 現在推量の助動詞・終止形 |
と | 格助詞 |
ぞ | 係助詞 |
おぼゆる。 | ヤ行下二段活用・連体形 |
■ひたぶるの世捨て人は、なかなかあらまほしき方もありなむ。
ひたぶる | 形容動詞・ナリ活用の語幹 |
の | 格助詞 |
世捨て人 | ー |
は、 | 係助詞 |
なかなか | 副詞 |
あらまほしき | 形容詞・シク活用・連体形 |
方 | ー |
も | 係助詞 |
あり | ラ行変格活用・連用形 |
な | 強意の助動詞・未然形 |
む。 | 推量の助動詞・終止形 |
【「ひたぶるなり」の意味は?】