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『瓜食めば子ども思ほゆ栗食めばまして偲はゆ~』現代語訳と解説
著作名: 走るメロス
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解説

この歌は、山上憶良(やまのうえのおくら)によって詠まれた句です。五七五七七というよく見られる形式ではなくて、長歌というスタイルをとっています。また反歌とは、長歌のあとにそえる短い歌のことで、長歌のあとには反歌がつくというスタイルが多いです。



さてこの歌の楽しみ方ですが、山上憶良は、子どもを思う歌を多く残しています。この歌もその1つで、好きな瓜や粟を食していると、子どものことが思い出されてしょうがないと始まっています。きっとこの子どもは瓜や粟が好きだったのでしょう。さらには子どものことをあまりに思うあまり、その場にいるような錯覚でうまく眠ることができないと続いており、子どもを溺愛している様子が歌から感じ取れます。

反歌にしても、銀や金、宝石よりも子どもは私にとっては宝で、これに勝るものはないと、子どもを持つ親の気持ちがとても反映された美しい歌ですね。

品詞分解

※名詞は省略しています。



長歌

食めマ行四段活用「食む」の已然形
接続助詞
子ども
思ほゆヤ行下二段活用「思ほゆ」の終止形
食めマ行四段活用「食む」の已然形
接続助詞
まして副詞
偲はゆ連語またはハ行四段活用「偲ふ」の未然形「偲は」+自発の助動詞「ゆ」の終止形
いづく代名詞
より格助詞
来りラ行四段活用「来たる」の連用形
過去の助動詞「き」の連体形
もの
係助詞
目交
格助詞
もとな副詞
かかりラ行四段活用「かかる」の連用形
接続助詞
安眠
副詞
なさサ行四段活用「なす」の未然形
打消の助動詞「ず」の連体形


反歌

係助詞
係助詞
係助詞
サ行変格活用「す」の未然形
推量の助動詞「む」の連体形
格助詞
優れラ行四段活用「優る」の已然形または命令形
存続の助動詞「り」の連体形
宝子
格助詞
しかカ行四段活用「しく」の未然形
推量の助動詞「む」の已然形
やも係助詞


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