このテキストは、不定詞と動名詞のどちらとも勉強してから読むことをオススメします。不定詞と動名詞を見てみると、どちらも似たようなニュアンスで使われていることに気づいた方もいらっしゃるでしょう。例えば
・
He started to run.
・
He started running.
この2つの文章は、「
彼は走り始めました」と全く同じ意味をもっています。では、すべての文において不定詞と動名詞を入れ替えることが可能かというと、そう簡単にはいかないのが英語のやっかいなところです。
■ⅰ:不定詞しか目的語にしない動詞
■ⅱ:動名詞しか目的語にしない動詞
■ⅲ:どちらも目的語にするが意味が異なる動詞
■ⅳ:どちらも目的語にし、意味が同じになる動詞
この4パターンが存在します。今回は"
不定詞と動名詞を目的語とし、意味が異なってくる動詞"について説明していきます。
不定詞と動名詞を目的語とし、意味が異なってくる動詞
早速"
不定詞と動名詞を目的語とし、意味が異なってくる動詞"についてみていきましょう。
stop
He stopped to laugh.
He stopped laughing.
※彼は立ち止まって笑いました。
※彼は笑うことをやめました。
"stop"は"不定詞と動名詞を目的語とし、文の意味が異なってくる動詞"の代表格です。不定詞が後ろにきた場合には"
立ち止まって~する"と訳し、動名詞が後ろにきた場合には"
~することをやめる"と訳します。
remember
Please remember to close the window.
I remember playing catch with my father when I was a child.
※忘れずに窓をしめてね。
※子供のころ父とキャッチボールをしたことを覚えている。
不定詞が目的語となる場合は"
忘れずに~する"と訳し、動名詞が目的語となる場合、"
~したことを覚えている"と訳します。"remember"の後ろに動名詞がきた場合は、"~
したことを覚えている"とデフォルトで
過去のことを覚えていると訳すんでしたね。同じような動詞に"forget"がありました。
forget
Don't forget to close the window.
I will never forget being friends with you.
※窓を閉めるのを忘れないでね。
※あなたと友達だったことをずっと忘れないでしょう。
不定詞が目的語となる場合は"~
することを忘れる"と訳し、動名詞が目的語となる場合、"~
したことを忘れる"と訳します。今回例文にあげた不定詞は、"Don't forget"とするとで、~することを忘れるな"となっています。
このほかには、
【
try】
・try to(~しようとチャレンジする)
・try~ing(ためしに~してみる)
【
regret】
・regret to(残念ながら~せざるをえない)
・regret~ing(~したことを後悔している)
などがあります。代表的なものを挙げましたがすべて記すには限界がありますので、教科書で見かけたり問題で出題されたら、その都度覚えていくようにしましょう。