はじめに
確認
It is ~ to do
It is ~ that S V
の形はもうバッチリですか?
このときの
Itは
形式主語と呼ばれるものでしたね。
今回は「~」に
形容詞が入るときのことを勉強します。
以下は次の段階の話なので、あやふやなまま読むと
混乱する可能性があるので注意してください。
英訳しよう
2つの例を挙げますので、It isからはじめて訳してみましょう。
■ex.1 あなたが夜遅くに出歩くのは危険だ。
■ex.2 彼が嘘をついたのは明らかである。
できましたか?
それでは、解説を始めます。
解説
to doを使うとき
■ex.1 あなたが夜遅くに出歩くのは危険だ。
○It is dangerous for you
to go out late at night.
と、
to doの形を用います。
この文章では(あなたが)つまり(for you)を省略しても意味が通じます。
いわゆる「意味上の主語」が無くても、文として成立します。
つまり、「実際にあなたが夜遅くに出歩くかどうか」は関係ありません。
ここでは
一般論と呼びます。
×It is dangerous that you go out late at night.
とするのは好ましくありません。
thatを使うとき
■ex.2 彼が嘘をついたのは明らかである。
○It is clear
that he lied.
こちらはthat節を用います。
「彼が嘘をついた」というのは
事実なので、
この文章では(彼が)を取ってしまうと、意味が通じません。
ですから、
×It is clear for him to have lied.
とするのは変です。
lieには「嘘をつく」の他に
「横たわる」という意味があります。
lay「~を横たえる」と混同しやすく、問題によく出ます。
危ないと思った人は、自動詞と他動詞を確認しておくといいと思います。
形容詞で決まる!
さて、ここまで意味で違いを考えてきましたが、
形容詞そのものが一般論を表すものと事実を表すものがあります。
■一般論を表す形容詞
easy/difficult/hard/dangerous/safeなど
■事実を表す形容詞
clear/true/certainなど
まとめ
to doは
一般論を表す形容詞とともに
thatは
事実を表す形容詞とともに使う!
おわりに
ややこしく分かりにくいという声が聞こえてきそうです(笑)
確かに、明確な区分がないものも多く、コロケーションで覚えたほうが使いやすいと思います。しかし、
to doを使うかthatを使うかによって意味の変わってくる形容詞もあるので、その理解に役立ててください。②ではpossibleを例に解説します。