「何事ぞや。童べと腹立ち給へるか。」の現代語訳・口語訳・意味・品詞分解
原文
「何事ぞや。童べと
腹立ち給へるか。」とて、尼君の見上げたるに、少し
おぼえたるところあれば、子なめりと見給ふ。
現代語訳・口語訳・意味
「どうしたのですか。子どもたちとけんかをしなさったのですか。」といって、尼君が(座ったままその子の顔を)見上げると、少し似ているところがあるので、(尼君の)子どもなのであろうと(光源氏は)ご覧になります。
品詞分解
| 単語 | 品詞 | 敬意の向き |
| 「何事 | ー | ー |
| ぞ | 係助詞 | ー |
| や。 | 係助詞 | ー |
| 童べ | ー | ー |
| と | 格助詞 | ー |
| 腹立ち | タ行四段活用「はらだつ」の連用形 | ー |
| 給へ | 尊敬の補助動詞・ハ行四段活用「給ふ」の已然形 | 尼君→紫の上 |
| る | 完了の助動詞「り」の連体形 | ー |
| か。」 | 係助詞 | ー |
主な出典
【源氏物語「若紫・北山の垣間見」】
「何事ぞや。童べと腹立ち給へるか。」とて、尼君の見上げたるに、少しおぼえたるところあれば、子なめりと見給ふ。「雀の子を犬君が逃がしつる。伏籠のうちに籠めたりつるものを。」とて、いと口惜しと思へり。