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明治時代に起こった戦争(日清戦争・日露戦争) |
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著作名:
早稲男
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1868年から1912年のことを明治時代と呼びますが、この時代に起こった戦争についてまとめてみましょう。
明治時代には、日清戦争と日露戦争が起こっています。
日本と中国(当時は清)が戦った戦争です。
1894-1895年に起こりました。
日本が清に勝利し、山口県の下関で下関条約(日清講和条約)を結びます。
日本は清に対して
・当時は清の属国であった朝鮮の独立を認めること
・遼東半島・台湾・澎湖諸島の領土を日本に渡すこと
・賠償金として約3億円を支払うこと
を認めさせました。
遼東半島は、当時植民地政策の中でも特に重要な土地でした。
この土地を日本が手に入れられることは、ヨーロッパの列強(特にロシア)にとっては喜ばしくないことでした。
ロシア、ドイツ、フランスが、日本に対して遼東半島を清に返還するように迫ります。
この事件のことを三国干渉と言いますので一緒に覚えておきましょう。
日本とロシアが戦った戦争です。
1904-1905年に起こりました。
日本は優位に戦いを進めていましたが、資金難のために戦争を続けることが難しくなっていました。
またロシアは国内で革命運動が起こり、戦争どころではなくなっていました。
このタイミングでアメリカが仲裁に入り、アメリカのポーツマスでポーツマス条約を結ぶことで終戦になります
条約を結ぶにあたって、賠償金の支払いというものがネックになっていました。
ロシアは、賠償金は負けた国が払うものであって、ロシアは戦争には負けていないので支払う必要はないという主張を通しました。
日本としても戦争をこのまま続けることはお金がかかりすぎて困るという状況でしたので、折り合いをつけて下記の条件で条約を結びました。
・ロシアは韓国における日本の優越権を認めること(つまり韓国に侵略してこないこと)
・樺太の北緯50度以南を日本に譲渡すること
・ロシアが中国から借りているという形になっている旅順・大連の租借権を日本に渡すこと
・沿海州(ロシアの州)近くでの日本の漁船が魚をとることを認めること
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