|
|
|
更新日時:
|
|
![]() |
ピラミッドとは 世界史用語141 |
著作名:
ピアソラ
4,724 views |
ピラミッドとは
ピラミッドとは、紀元前2575年から紀元前2465年にかけて、エジプトの王朝時代に建てられた巨大な石造りの建造物です。エジプトには少なくとも118基のピラミッドが確認されており、そのほとんどは王や王妃の墓として使われました。ピラミッドはエジプトの信仰や文化に深く関わっており、古代世界の七不思議の一つに数えられています。
ピラミッドの起源は、エジプトの初期王朝時代にさかのぼります。当時、王たちは自分の墓としてマスタバと呼ばれる長方形の土台の上に小さな神殿を建てていました。しかし、第三王朝の王ジョセルは、自分の墓をより高く立派にするために、マスタバを六段に積み重ねて階段状にしたものを建てました。これが世界最古のピラミッドとされるジョセル王の階段ピラミッドです。 このピラミッドはサッカラという場所にあり、周囲には複雑な祭祀施設が広がっています。
ジョセル王の後継者たちは、ピラミッドの形をさらに発展させました。第四王朝のスネフェル王は、階段ピラミッドの角度を変えて、平滑な面にしたものを建てました。これが世界初の真のピラミッドとされるスネフェル王の曲がったピラミッドです。 スネフェル王の息子であるクフ王は、エジプト史上最大のピラミッドを建てました。これがギザの大ピラミッドと呼ばれるもので、一辺の長さは約230メートル、高さは約147メートルあります。 このピラミッドは約230万個の石材を使って作られ、内部には王の埋葬室や通路があります。 大ピラミッドは古代世界の七不思議の中で唯一現存するもので、エジプトのシンボルとなっています。
クフ王の息子であるカフラー王と孫であるメンカウラー王も、ギザに自分のピラミッドを建てました。カフラー王のピラミッドは、一辺の長さは約216メートル、高さは約143メートルで、大ピラミッドよりやや小さいです。 しかし、このピラミッドの頂上には石灰岩の外装が残っており、かつては白く輝いていたことがわかります。 また、このピラミッドの前には大きな獅子の頭と人間の体を持つ像があります。これが有名なスフィンクスと呼ばれるもので、カフラー王の守護神として作られたと考えられています。 メンカウラー王のピラミッドは、一辺の長さは約109メートル、高さは約66メートルで、ギザの三大ピラミッドの中で最も小さいです。 このピラミッドは一部に花崗岩や緑色の石を使っており、色彩に変化があります。
1ページ
|
前ページ
|
1/2 |
次ページ |
このテキストを評価してください。
役に立った
|
う~ん・・・
|
※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。 |
|
ギザとは 世界史用語140
>
スフィンクスとは 世界史用語142
>
フルリ人とは 世界史用語118
>
ラムセス2世とは 世界史用語152
>
カッシート人とは 世界史用語116
>
古代エジプト人とは 世界史用語154
>
バビロン捕囚とは わかりやすい世界史用語193
>
最近見たテキスト
ピラミッドとは 世界史用語141
10分前以内
|
>
|
世界史
- 先史時代
- 先史時代
- 西アジア・地中海世界の形成
- 古代オリエント世界
- ギリシア世界
- ヘレニズム世界
- ローマ帝国
- キリスト教の成立と発展
- アジア・アメリカの古代文明
- イラン文明
- インドの古代文明
- 東南アジアの諸文明
- 中国の古典文明(殷・周の成立から秦・漢帝国)
- 古代の南北アメリカ文明
- 東アジア世界の形成と発展
- 北方民族の活動と中国の分裂(魏晋南北朝時代)
- 東アジア文化圏の形成(隋・唐帝国と諸地域)
- 東アジア諸地域の自立化(東アジア、契丹・女真、宋の興亡)
- 内陸アジア世界の形成
- 遊牧民とオアシス民の活動
- トルコ化とイスラーム化の進展
- モンゴル民族の発展
- イスラーム世界の形成と拡大
- イスラーム帝国の成立
- イスラーム世界の発展
- インド・東南アジア・アフリカのイスラーム化
- イスラーム文明の発展
- ヨーロッパ世界の形成と変動
- 西ヨーロッパ世界の成立
- 東ヨーロッパ世界の成立
- 西ヨーロッパ中世世界の変容
- 西ヨーロッパの中世文化
- 諸地域世界の交流
- 陸と海のネットワーク
- 海の道の発展
- アジア諸地域世界の繁栄と成熟
- 東アジア・東南アジア世界の動向(明朝と諸地域)
- 清代の中国と隣接諸地域(清朝と諸地域)
- トルコ・イラン世界の展開
- ムガル帝国の興隆と衰退
- ヨーロッパの拡大と大西洋世界
- 大航海時代
- ルネサンス
- 宗教改革
- 主権国家体制の成立
- 重商主義と啓蒙専制主義
- ヨーロッパ諸国の海外進出
- 17~18世紀のヨーロッパ文化
- ヨーロッパ・アメリカの変革と国民形成
- イギリス革命
- 産業革命
- アメリカ独立革命
- フランス革命
- ウィーン体制
- ヨーロッパの再編(クリミア戦争以後の対立と再編)
- アメリカ合衆国の発展
- 19世紀欧米の文化
- 世界市場の形成とアジア諸国
- ヨーロッパ諸国の植民地化の動き
- オスマン帝国
- 清朝
- ムガル帝国
- 東南アジアの植民地化
- 東アジアの対応
- 帝国主義と世界の変容
- 帝国主義と列強の展開
- 世界分割と列強対立
- アジア諸国の改革と民族運動(辛亥革命、インド、東南アジア、西アジアにおける民族運動)
- 二つの大戦と世界
- 第一次世界大戦とロシア革命
- ヴェルサイユ体制下の欧米諸国
- アジア・アフリカ民族主義の進展
- 世界恐慌とファシズム諸国の侵略
- 第二次世界大戦
- 米ソ冷戦と第三勢力
- 東西対立の始まりとアジア諸地域の自立
- 冷戦構造と日本・ヨーロッパの復興
- 第三世界の自立と危機
- 米・ソ両大国の動揺と国際経済の危機
- 冷戦の終結と地球社会の到来
- 冷戦の解消と世界の多極化
- 社会主義世界の解体と変容
- 第三世界の多元化と地域紛争
- 現代文明
- 国際対立と国際協調
- 国際対立と国際協調
- 科学技術の発達と現代文明
- 科学技術の発展と現代文明
- これからの世界と日本
- これからの世界と日本
- その他
- その他