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世界史における語族とは 世界史用語78
著作名: ピアソラ
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語族とは何か

語族とは、共通の祖語から派生した言語のグループのことで、言語学では系統樹モデルを用いて言語の起源を表現します。語族に属する言語は、偶然や言語接触の影響ではなく、祖語から受け継いだ特徴を共有しています。世界には数百もの語族が存在し、その中には単一の言語からなる孤立した語族もあります。

世界で最も話者数の多い語族は、ヨーロッパや南アジアに広く分布するインド・ヨーロッパ語族と、中国の主要言語である中国語を含むシナ・チベット語族です。インド・ヨーロッパ語族は、原始インド・ヨーロッパ語と呼ばれる祖語から発展し、ゲルマン語派、イタリック語派、インド・イラン語派、ケルト語派などの主要な下位語派に分かれています。この語族には、英語やスペイン語、ヒンディー語やウルドゥー語、ベンガル語などの世界的に普及した言語が含まれています。

アジアには、他にもオーストロネシア語族、ドラヴィダ語族、アルタイ語族、オーストロアジア語族などの大きな語族があります。オーストロネシア語族は、マダガスカルから太平洋の島々まで広がる、世界で最も広域に分布する語族です。この語族には、インドネシア語やマレー語、タガログ語やマオリ語などの言語が属しています。ドラヴィダ語族は、インド南部やスリランカに主に分布する語族で、タミル語やテルグ語、カンナダ語などの言語が含まれています。 アルタイ語族は、ユーラシア大陸の中央や北東部に分布する語族で、トルコ語やモンゴル語、日本語や朝鮮語などの言語が属しているとされていますが、その系統関係は議論の余地があります。 オーストロアジア語族は、東南アジアや南アジアに分布する語族で、ベトナム語やクメール語、ムンダ語などの言語が含まれています。

アフリカには、ニジェール・コンゴ語族、アフロ・アジア語族、ニロ・サハラ語族などの大規模な語族があります。ニジェール・コンゴ語族は、世界で最も多くの言語を含む語族で、アフリカのほとんどの地域に分布しています。この語族には、スワヒリ語やハウサ語、ヨルバ語やズールー語などの言語が属しています。アフロ・アジア語族は、アフリカと西アジアに分布する語族で、アラビア語やヘブライ語、アムハラ語やソマリ語などの言語が含まれています。 ニロ・サハラ語族は、アフリカのサハラ砂漠を中心に分布する語族で、カヌリ語やソンガイ語、マースイ語やディンカ語などの言語が含まれていますが、その内部分類は未解決の問題が多いです。

アメリカには、ウト・アステカ語族、マヤ語族、オト・マンゲ語族、トゥピ語族などの主要な語族があります。ウト・アステカ語族は、北アメリカと中央アメリカに分布する語族で、ナワトル語やコマンチェ語、ショショーニ語などの言語が属しています。 マヤ語族は、中央アメリカに分布する語族で、古代マヤ文明の言語である古典マヤ語や、現代のキチェ語やユカテコ語などの言語が含まれています。 オト・マンゲ語族は、メキシコに分布する語族で、ミシュテカ語やザポテコ語、オトミ語などの言語が属しています。 トゥピ語族は、南アメリカに分布する語族で、グアラニー語やトゥピナンバ語、カヤポ語などの言語が含まれています。

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