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古文単語「さりぬべし/然りぬべし」の意味・解説【連語】
著作名: 走るメロス
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さりぬべし/然りぬべし

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連語

ラ行変格活用「さり」の連用形「さる」と完了/確述の助動詞「ぬ」の終止形、そして推量の助動詞の終止形が一語になったもの。

意味1

そうするのが適当である、そうするのがふさわしい、適当である

[出典]忠度の都落ち 平家物語
「これに候ふ巻き物のうちに、さりぬべきもの候はば...」

[訳]:ここにございます巻物の中に、(勅撰集にのせるのに)ふさわしいものがございますなら...

※「さりぬべき」の「べき」は、推量の助動詞「べし」の連体形「べき」。


意味2

(身分などが)
立派だ、相当だ

[出典]:生ひ先なく 枕草子
「なほ、さりぬべからむ人の娘などは、差し交じはらせ...」

[訳]:やはり、(身分が)相当であるような人の娘などは、宮仕えをさせ...

※「さりぬべから」の「べから」は、推量の助動詞「べし」の未然形「べから」。


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