|
|
|
|
|
更新日時:
|
|
![]() |
古文単語「あへなし/敢え無し」の意味・解説【形容詞ク活用】 |
|
著作名:
走るメロス
30,564 views |
|
あへなし/敢え無し
形容詞・ク活用
| 未然形 | あへなく | あへなから |
| 連用形 | あへなく | あへなかり |
| 終止形 | あへなし | ◯ |
| 連体形 | あへなき | あへなかる |
| 已然形 | あへなけれ | ◯ |
| 命令形 | ◯ | あへなかれ |
■意味1
今さらどうしようもない、仕方がない。
[出典]:夕顔 源氏物語
「召し入れて、のたまひ出でむことのあへなきに、ふとも物言はれたまはず。」
[訳]:お呼び入れになり、(事情を)口に出しておっしゃるようなことが今さらどうしようもない(ことな)ので、すぐには何もおっしゃることができません。
「召し入れて、のたまひ出でむことのあへなきに、ふとも物言はれたまはず。」
[訳]:お呼び入れになり、(事情を)口に出しておっしゃるようなことが今さらどうしようもない(ことな)ので、すぐには何もおっしゃることができません。
■意味2
張り合いがない、あっけない、がっかりだ。
[出典]:宮に初めて参りたるころ 枕草子
「見苦し。さのみやはこもりたらむとする。あへなきまで御前許されたるは、さおぼしめすやうこそあらめ。思ふにたがふはにくきものぞ。」
[訳]:「みっともないですよ。ひたすらそのように引きこもってばかりいてよいのでしょうか、いやよくないです。あっけないほど(簡単に中宮様の)御前へのお目通りが許されているということは、(中宮様が)そのようにお思いになることがあってのことでしょう。(中宮様の)ご好意にそむくのは気に食わないことですよ。」
「見苦し。さのみやはこもりたらむとする。あへなきまで御前許されたるは、さおぼしめすやうこそあらめ。思ふにたがふはにくきものぞ。」
[訳]:「みっともないですよ。ひたすらそのように引きこもってばかりいてよいのでしょうか、いやよくないです。あっけないほど(簡単に中宮様の)御前へのお目通りが許されているということは、(中宮様が)そのようにお思いになることがあってのことでしょう。(中宮様の)ご好意にそむくのは気に食わないことですよ。」
このテキストを評価してください。
|
役に立った
|
う~ん・・・
|
※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。 |
|
古文単語「こち/東風」の意味・解説
>
古文単語「たぶ/賜ぶ/給ぶ」の意味・解説【バ行四段活用】
>
古文単語「たえず/絶えず」の意味・解説【副詞】
>
古文単語「やつる/窶る/俏る」の意味・解説【ラ行下二段活用】
>
古文単語「如何ならむ/いかならむ」の意味・解説【連語】
>
最近見たテキスト
|
古文単語「あへなし/敢え無し」の意味・解説【形容詞ク活用】
10分前以内
|
>
|
























