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伊勢物語『花橘・花たちばな』(むかし、男ありけり。宮仕へいそがしく〜)の品詞分解
著作名: 走るメロス
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伊勢物語『花橘』

このテキストでは、伊勢物語の第60段『花橘』(むかし、男ありけり。宮仕へいそがしく、心もまめならざりけるほどの〜)の品詞分解を記しています。



※伊勢物語は平安時代初期に書かれた歌物語です。作者は未詳ですが、在原業平がモデルではないかと言われています。
品詞分解

※名詞は省略しています。


■むかし、男ありけり。宮仕へいそがしく、心もまめならざりけるほどの家刀自、まめに思はむといふ人につきて、人の国へいにけり。

むかし、ー
男ー
ありラ行変格活用「あり」の連用形
けり。過去の助動詞「けり」の終止形
宮仕へー
いそがしく、シク活用の形容詞「いそがし」の連用形
心ー
も係助詞
まめならナリ活用の形容動詞「まめなり」の未然形
ざり打消の助動詞「ず」の連用形
ける過去の助動詞「けり」の連体形
ほどー
の格助詞
家刀自ー
まめにナリ活用の形容動詞「まめなり」の連用形
思はハ行四段活用「おもふ」の未然形
む意志の助動詞「む」の終止形
と格助詞
いふハ行四段活用「いふ」の連体形
人ー
に格助詞
つきカ行四段活用「つく」の連用形
て、接続助詞
人ー
の格助詞
国ー
へ格助詞
いにナ行変格活用「いぬ」の連用形
けり。過去の助動詞「けり」の終止形



■この男、宇佐の使にていきけるに、ある国の祇承の官人の妻にてなむあると聞きて、

こ代名詞
の格助詞
男、ー
宇佐ー
の格助詞
使ー
にて格助詞
いきカ行四段活用「いく」の連用形
ける過去の助動詞「けり」の連体形
に、接続助詞
ある連体詞
国ー
の格助詞
祇承ー
の格助詞
官人ー
の格助詞
妻ー
にて格助詞または断定の助動詞「なり」の連用形「に」+接続助詞「て」
なむ係助詞(係り結び)
あるラ行変格活用「あり」の連体形(係り結び)
と格助詞
聞きカ行四段活用「きく」の連用形
て、接続助詞



■「女あるじにかはらけとらせよ。さらずは飲まじ」といひければ、かはらけとりていだしたりけるに、さかななりける橘をとりて、

「女あるじー
に格助詞
かはらけー
とらラ行四段活用「とる」の未然形
せよ。使役の助動詞「す」の命令形
さらずは接続詞またはラ行変格活用「さる」の未然形「さら」+打消の助動詞「ず」の連用形+係助詞「は」
飲まマ行四段活用「のむ」の未然形
じ。」打消意志の助動詞じ」の終止形
と格助詞
いひハ行四段活用「いふ」の連用形
けれ過去の助動詞「けり」の已然形
ば、接続助詞
かはらけー
とりラ行四段活用「とる」の連用形
て接続助詞
出だしサ行四段活用「いだす」の連用形
たり完了の助動詞「たり」の連用形
ける過去の助動詞「けり」の連体形
に、接続助詞または格助詞
さかなー
なり断定の助動詞「なり」の連用形
ける過去の助動詞「けり」の連体形
橘ー
を格助詞
とりラ行四段活用「とる」の連用形
て、接続助詞



■「さつき待つ花たちばなの香をかげばむかしの人の袖の香ぞする」といひけるにぞ思ひいでて、尼になりて山に入りてぞありける。

「五月ー
待つタ行四段活用「まつ」の連用形
花たちばなー
の格助詞
香ー
を格助詞
かげガ行四段活用「かぐ」の已然形
ば接続助詞
むかしー
の格助詞
人ー
の格助詞
袖ー
の格助詞
香ー
ぞ係助詞(係り結び)
する」サ行変格活用「す」の連体形(係り結び)
と格助詞
いひハ行四段活用「いふ」の連用形
ける過去の助動詞「けり」の連体形
に接続助詞または格助詞
ぞ係助詞(係り結び)
思ひ出でダ行下二段活用「おもひいづ」の連用形(係り結びの流れ)
て、接続助詞
尼ー
に格助詞
なりラ行四段活用「なる」の連用形
て接続助詞
山ー
に格助詞
入りラ行四段活用「いる」の連用形」
て接続助詞
ぞ係助詞(係り結び)
ありラ行変格活用「あり」の連用形
ける。過去の助動詞「けり」の連体形(係り結び)


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