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古文単語「つゆ」の意味・解説【副詞】
著作名: 走るメロス
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つゆ

このテキストでは、古文単語「つゆ」の意味、解説とその使用例を記している。

※「つゆ」には
①副詞
②名詞(露)
などの用法があるが、ここでは「①副詞」を扱う。

副詞

意味1

(下に打消の語を伴って)
少しも〜ない、まったく〜ない

[出典]神無月のころ 徒然草
「木の葉に埋(うづ)もるる懸樋のしづくならでは、つゆおとなふものなし。」

[訳]:木の葉で覆われて見えなくなっている懸樋のしづく(水がしたたり落ちる音)以外には、まったく音を立てるものがありません。


意味2

わずかに、ほんの少し

※この用法の場合、「つゆ〜+仮定/命令」の形で用いられる。
[出典]:かぐや姫の昇天 竹取物語
つゆも、物、空に駆けらば、ふと射殺したまへ。」

[訳]わずかでも、物が、空に高く飛んだならば、素早く射殺してください。


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