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古文単語「くだす/下す/降す」の意味・解説【サ行四段活用】 |
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著作名:
走るメロス
24,303 views |
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くだす/下す/降す
このテキストでは、サ行四段活用の動詞「くだす/下す/降す」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
サ行四段活用
| 未然形 | くださ |
| 連用形 | くだし |
| 終止形 | くだす |
| 連体形 | くだす |
| 已然形 | くだせ |
| 命令形 | くだせ |
■意味1:他動詞
雨などを降らせる、天界から下界へおろす。
■意味2:他動詞
下流に流す。
■意味3:他動詞
身分の高い者が低い者に物を与える、下賜する、申し渡す。
[出典]: 落窪物語
「中納言、大納言に成り給ふ宣旨下し給ひつ。」
[訳]:中納言を、大納言に昇進なさる宣旨をお申し渡しなさった。
「中納言、大納言に成り給ふ宣旨下し給ひつ。」
[訳]:中納言を、大納言に昇進なさる宣旨をお申し渡しなさった。
■意味4:他動詞
(都から地方へ)
行かせる、遣わせる。
[出典]:富士川 平家物語
「いま一日も先に打手を下させたまひたらば...」
[訳]:もう一日でも前に討手の軍勢をお遣わしになったならば...
「いま一日も先に打手を下させたまひたらば...」
[訳]:もう一日でも前に討手の軍勢をお遣わしになったならば...
■意味5:他動詞
(紙などに筆を)
おろす。
[出典]: 梅枝 源氏物語
「かかる御中に、面なく下す筆の程...」
[訳]:このようなお方の中に(まじって)、厚かましくおろす筆の程は...
「かかる御中に、面なく下す筆の程...」
[訳]:このようなお方の中に(まじって)、厚かましくおろす筆の程は...
■意味6:他動詞
調子を低くする。
[出典]: 若菜上 源氏物語
「琴の緒もいとゆるに張りて、いたう下して調べ...」
[訳]:琴の緒もたいそう緩やかに張って、非常に調子を低くして演奏し...
「琴の緒もいとゆるに張りて、いたう下して調べ...」
[訳]:琴の緒もたいそう緩やかに張って、非常に調子を低くして演奏し...
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