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古文単語「きよげなり/清げなり」の意味・解説【形容動詞ナリ活用】
著作名: 走るメロス
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きよげなり/清げなり

このテキストでは、ナリ活用の形容動詞「きよげなり/清げなり」の意味、活用、解説とその使用例を記しています。

形容動詞・ナリ活用

未然形きよげなら
連用形きよげなりきよげに
終止形きよげなり
連体形きよげなる
已然形きよげなれ
命令形きよげなれ


意味1

(自然などが)
さっぱりとしている、きれいだ

[出典]をりふしの移り変わるこそ 徒然草
「山吹の清げに、藤のおぼつかなきさましたる...」

[訳]:山吹の花がさっぱりとしてきれいに咲き、藤の花がぼんやりとはっきりしない様子が...


意味2

(容姿などが)
こざっぱりとして美しい

[出典]物語・源氏の五十余巻 更級日記
「夢に、いと清げなる僧の、黄なる地の袈裟着たるが来て...」

[訳]:夢に、たいそうこざっぱりとして美しい僧で、黄色い地の袈裟を着ている人が来て...




意味3

見事だ、立派だ

[出典]:今昔物語集
「ほどなく、いときよげなる食物を持て来たりたり」

[訳]:ほどなくして、たいそう見事な食べ物を持ってきた...


備考

「きよげなり」と「きよらなり」の違いは、「きよらなり」の方が程度が強く、身分の高い人に使われている。

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