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古文単語「あまた」の意味・解説【副詞】 |
著作名:
走るメロス
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あまた/数多
このテキストでは、古文単語「あまた」の意味、解説とその使用例を記しています。
副詞
■意味1
たくさん、数多く、多く。
[出典]:桐壷 源氏物語
「いづれの御時にか、女御、更衣あまた候ひ給ひける中に...」
[訳]:どの天皇の時代であったでしょうか、女御や更衣がたくさん(天皇に)お仕え申し上げていらっしゃった中に...
「いづれの御時にか、女御、更衣あまた候ひ給ひける中に...」
[訳]:どの天皇の時代であったでしょうか、女御や更衣がたくさん(天皇に)お仕え申し上げていらっしゃった中に...
[出典]:竹取物語
「片時の間とて、かの国よりまうで来しかども、かくこの国にはあまたの年を経ぬるになむありける。」
[訳]:ほんの少しの間ということで、あの国(月の国)から参りましたが、この国で多くの年月を過ごしてしまいました。
「片時の間とて、かの国よりまうで来しかども、かくこの国にはあまたの年を経ぬるになむありける。」
[訳]:ほんの少しの間ということで、あの国(月の国)から参りましたが、この国で多くの年月を過ごしてしまいました。
■意味2
たいへん、非常に、とても。
※この用法が用いられるのは、ほぼ上代(飛鳥時代〜奈良時代あたり)の作品に限られ、形容詞を修飾する形で用いられる。
[出典]:万葉集
「草枕旅行く君を人目多み袖振らずしてあまた悔しも」
[訳]:旅立っていくあなたに、人目が多いので袖を振らずにお別れしてしまったことがとても後悔されることです。
「草枕旅行く君を人目多み袖振らずしてあまた悔しも」
[訳]:旅立っていくあなたに、人目が多いので袖を振らずにお別れしてしまったことがとても後悔されることです。
■意味3
(あまた〜打消で)
たいして〜ない。
※この用法が用いられるのは、ほぼ上代(飛鳥時代〜奈良時代あたり)の作品に限られる。
[出典]:万葉集
「あまたあらぬ名をしも惜しみ埋れ木の下ゆぞ恋ふるゆくへ知らずて」
[訳]:たいして多くもない名前が(噂にたつのが)残念なので、埋もれた木のように密かに(あなたに)恋しています。その恋の行方はどうなるか分からないままで。
「あまたあらぬ名をしも惜しみ埋れ木の下ゆぞ恋ふるゆくへ知らずて」
[訳]:たいして多くもない名前が(噂にたつのが)残念なので、埋もれた木のように密かに(あなたに)恋しています。その恋の行方はどうなるか分からないままで。
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