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古文単語「おはす/御座す」の意味・解説【サ行変格活用】 |
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著作名:
走るメロス
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このテキストでは、サ行変格活用の動詞「おはす/御座す」の意味、活用、解説とその使用例を記しています。
未然形 | おはせ |
連用形 | おはし |
終止形 | おはす |
連体形 | おはする |
已然形 | おはすれ |
命令形 | おはせよ |
(あり/居りの尊敬語で)
いらっしゃる、おありになる。
(行く/来るの尊敬語で)
お出かけになる、いらっしゃる、おいでになる。
[出典]:竹取物語
「かかるほどに、門をたたきて、「くらもちの皇子おはしたり。」と告ぐ。」
[訳]:こうしているうちに、(かぐや姫の家の)門をたたいて、「くらもちの皇子がいらっしゃいました。」と(従者が)告げます。
「かかるほどに、門をたたきて、「くらもちの皇子おはしたり。」と告ぐ。」
[訳]:こうしているうちに、(かぐや姫の家の)門をたたいて、「くらもちの皇子がいらっしゃいました。」と(従者が)告げます。
〜でいらっしゃる。
※この用法の場合、活用語の連用形、または、それらに「て」のついた形について尊敬を表す。
[出典]:徒然草 兼好法師
「年ごろ思ひつること、果たしはべりぬ。聞きしにも過ぎて尊くこそおはしけれ...」
[訳]:長年心にとめていたことを果たしてきました。耳にしていたものにまさって尊くていらっしゃいました...
「年ごろ思ひつること、果たしはべりぬ。聞きしにも過ぎて尊くこそおはしけれ...」
[訳]:長年心にとめていたことを果たしてきました。耳にしていたものにまさって尊くていらっしゃいました...
「おはす」は「おはします」よりも敬意が低い。また、「おはす」がサ行変格活用であるのに対し、「おはします」はサ行四段活用。
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