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論語『不憤不啓(憤せずんば啓せず)』書き下し文・現代語訳と文法解説 |
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著作名:
走るメロス
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このテキストでは、論語の一節『不憤不啓』(憤せずんば啓せず)の原文(白文)、書き下し文、わかりやすい現代語訳と解説を記しています。
子曰、
「不憤不啓、不悱不発、挙一隅、不以三隅反、則不復也。」
子曰はく、
「憤せずんば啓せず、悱せずんば発せず、一隅を挙ぐるに、三隅を以つて反せずんば、則ち復びせざるなり。」と。
先生がおっしゃいました。
「自分で(考えて問題を解決しようとする)意欲がわかなければ(その者を)教え導くことはしない。(自分の考えを)言い悩んで(どう表現してよいか)悶々としていなければ(その者を)教え導くことはしない。4隅ある物事のうち1つ(ヒントを)与えてやれば(その他の)3隅を自分で考えるようでなければ、二度と教えることはない」と。
憤 | 奮い立つ、意欲をわかせる |
啓 | 教え導く |
悱 | 言い悩む |
発 | ここでは「啓」と同じ意味で訳す |
学生時代より古典の魅力に取り憑かれ、社会人になった今でも休日には古典を読み漁ける古典好き。特に1000年以上前の文化や風俗をうかがい知ることができる平安時代文学がお気に入り。作成したテキストの総ページビュー数は1,6億回を超える。好きなフレーズは「頃は二月(にうゎんがつ)」や「月日は百代の過客(くゎかく)にして」といった癖のあるやつ。早稲田大学卒業。
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