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原子が陽イオンになるわけ・陽イオンになる理由
著作名: かたくり工務店
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水素は+の電子を帯びてに、塩素は-の電子を帯びてとなります。また、銅は+の電子を帯びてに、硫酸は-の電子を帯びてとなります。

イオンによって、+になったり-になったり、また「+」、「2+」と数字が違うのはなぜかを説明していきましょう。ここでは、原子がなぜ+のイオンになるのかについてです。

水素がH+になるわけ

水素は電気的に中性ですが、もともと陽イオンになりやすい性質があります。ここがまずポイントです。電気的に中性でも、原子の種類によって陽イオンになりやすい、陰イオンになりやすいというのが決まっています。どの原子が陽イオン、陰イオンになりやすいのかは覚えるしかありません。

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さて水素は図のように、1つの陽子に1つの電子をもっています。イオンになるということは、電子の数に変化が起こるということです。水素の場合、電子を失ってイオンになろうとします。
簡単なイメージ図を書いてみます。

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-の電気を帯びた電子が放出され、+の陽子しか残らないので水素イオンは+の電気を帯びているとなります。

銅がCu2+になるわけ

次に銅(Cu)でみてみましょう。銅は陽イオンになりやすい性質があります。なので、持っている電子を失って陽イオンになろうとします。

ここで注意したいのは電子の数です。水素の場合は、陽子1コに対し電子が1コでしたが、銅は陽子を2コ、そして電子を2コ持っています。

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つまりにおける「+」や「2+」とは、陽イオンになるときに失った電子の数を表しているんですね。どの原子がいくつの電子を失うのかは覚えるしかありませんので、イオンが出てくるたびにチェックしておきましょう。


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