更新日時:
|
|
イエス=キリストが神の子として崇められた理由 |
|
著作名:
zed
22,528 views |
ユダヤ教を母体として生まれたキリスト教には、ユダヤ教ととても密接な関係があります。
ユダヤ教の聖書をキリスト教では「旧約聖書」と呼ぶのはこのためです。
さて、キリスト教の始まりと言えばご存知、イエス=キリストなわけですが、みなさんは、なぜ大工の子として生まれたキリストが、神の子として崇められたのかご存知でしょうか?もちろん、キリストにその資格があったからなのは当たり前でしょう。
しかしその背景には、神の誕生を待ち望んでいたという世論があったのです。
イスラエル人の苦難の始まりは、紀元前13世紀ごろにさかのぼります。
当時エジプトで奴隷として扱われていたイスラエル人を救ったのはモーセです。モーセはエジプトからイスラエル人を連れ出し、シナイ山で神ヤハウェから十戒を授かります。モーセが海を渡るときに海が真っ二つに割れたという話はみなさんも耳にしたことがあるでしょう。
この十戒を受けたあとイスラエルの人たちは、自分たちは選民であると意識するようになります。これは神に選ばれたので自分たちが優秀であるという考え方ではなく、自分たちは神に選ばれた民族なので、神の要求には応えなければならない、そしてそれに応えられれば平穏な生活が、応えられなければ苦難が待ち受けているという考え方です。
このモーセの十戒の後、イスラエルの人々は、国の分裂や他国の侵略など様々な苦難を経験します。その中でも人々は、自分たちが神の意思に応えられなかったから苦難を受けたのだと考え続けます。
この間、預言者とよばれる人々が現れました。彼らもまた、苦難を受けたのは神の意思に応えられなかったからだと説きましたが、最後に1つだけ、重大なことを預言したのです。
「イスラエルの民が神の意向に沿う生き方ができたのであれば、我々を救ってくれる救世主(メシア)が現れるだろう」と。
つまりその救世主こそがイエス=キリストであると。
当時の人々の心の中には、救世主を待ち望んでいるという背景があったんですね。この背景があったからこそ、イエスが崇められ、布教のスピードが早かったということが言えるでしょう。
このテキストを評価してください。
役に立った
|
う~ん・・・
|
※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。 |
|
哲学者列伝 アウグスティヌス
>
最近見たテキスト
イエス=キリストが神の子として崇められた理由
10分前以内
|
>
|
デイリーランキング
注目テキスト
倫理
- 人間としての自覚
- 青年期の自己
- ギリシアの思想
- 中国の思想
- その他の思想
- 仏教
- キリスト教
- イスラーム教
- 国際社会に生きる日本人としての自覚
- 日本仏教の思想
- 日本における儒教(朱子学/陽明学/古学など)
- 国学と民衆思想(本居宣長/石田梅岩/二宮尊徳など)
- 啓蒙思想と自由民権運動(福沢諭吉/中江兆民など)
- キリスト教の受容(プロテスタンティズム/内村鑑三など)
- 国粋主義/国家主義/社会主義(徳富蘇峰/三宅雪嶺/幸徳秋水など)
- 近代的自我の成立(近代文学/民本主義/女性解放など)
- 近代の日本哲学(西田幾多郎/和辻哲郎など)
- 現代に生きる人間の倫理
- 近代思想の始まり(ルネサンス/宗教改革など)
- 科学的な見方・考え方(ガリレオ/ベーコン/デカルトなど)
- 近代民主主義と人権(モラリスト/社会契約説/カントなど)
- 自己実現と幸福(ヘーゲル/功利主義/プラグマティズムなど)
- 社会主義と実存主義(マルクス/エンゲルス/ニーチェ/ハイデッガーなど)
- 現代のヒューマニズム(ガンディー/キング牧師など)
- 現代の思想(フランクフルト学派/構造主義など)
- 現代の諸課題と倫理
- 生命倫理と環境倫理における問題
- 家族と地域社会・情報社会における問題
- 異文化の理解と人類の福祉
- その他
- その他