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古文のキホン ①

著者名: 逆転検事
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古文を学ぶ

古文は現代では使われていないことばなので、最初難しく感じるかもしれません。しかし、古文は、歴史上日本人の愛したことばなのです。外国語と同じように基礎から身につけていけば、古文は必ず理解できます。

ことばの単位

現代語の日本語を用いるとき、私たちはあまり考えずに使いますが、実はことばには単位があります。

単位というと難しく感じますが、簡単にいえば、区切りがあるということです。

文章と文

少し例を見てみましょう。

徒然草』という文章を知っていますか?

吉田兼好(1283年頃~1352年)という歌人が書いた随筆で、鴨長明の『方丈記』、清少納言の『枕草子』と並び、日本三大随筆と言われています。

この徒然草の序段を見てみましょう。

序段


 つれづれなるまゝに、日暮らし、硯(すずり)に向ひて、心に移り行くよしなしごとを、そこはかとなく書きつくれば、怪しうこそ物狂(ものぐる)ほしけれ。

次に、第一段を見てみましょう。


第一段


 いでや、この世に生れては、願はしかるべきことこそ多かめれ。
 帝の御位(おんくらい)はいともかしこし。竹の園生の末葉まで、人間の種ならぬぞやんごとなき。一の人の御有様はさらなり、ただ人も、舎人(とねり)などたまはる際(きわ)は、ゆゆしと見ゆ。その子・孫までは、はふれにたれど、なほなまめかし。それより下つ方は、ほどにつけつつ、時に逢ひ、したり顔なるも、みづからはいみじと思ふらめど、いと口惜(くちお)し。

 法師ばかり羨しからぬものはあらじ。「人には木の端のやうに思はるるよ」と清少納言が書けるも、げにさることぞかし。勢猛(いきおいもう)に、のゝしりたるにつけて、いみじとは見えず。増賀聖(ぞうがひじり)のいひけんやうに、名聞くるしく、佛の御教(みおしえ)に違ふらむとぞ覚(おぼ)ゆる。ひたふるの世すて人は、なかなかあらまほしき方もありなん。

 人は、かたち・有樣の勝(すぐ)れたらんこそ、あらまほしかるべけれ。物うち言ひたる、聞きにくからず、愛敬ありて、言葉多からぬこそ、飽かず向(むか)はまほしけれ。めでたしと見る人の、心(こころ)劣りせらるゝ本性(ほんじゃう)見えんこそ、口をしかるべけれ。

 人品(しな)・容貌(かたち)こそ生れつきたらめ、心はなどか、賢きより賢きにも、移さば移らざらん。かたち・心ざまよき人も、才なくなりぬれば、しな(=人品)くだり、顔憎さげなる人にも立ちまじりて、かけずけおさるゝこそ、本意なきわざなれ。

 ありたき事は、まことしき文の道、作文・和歌・管絃の道、また有職に公事の方、人の鏡ならんこそいみじかるべけれ。手など拙(つたな)からず走りかき、聲をかしくて拍子とり、いたましうするものから、下戸ならぬこそ男(おのこ)はよけれ。

文章とは、表現したいことを複数の文で表現したもので、ことばの単位としては最も大きいものになります。

上の例では、序段は一つの文から成り立つ一つの文章で、第一段は、六つの文から成り立つ一つの文章ということです。

文の区別は、基本的に句点(。)を見るとわかります。

文節

文節というのは、文の中で、それ以上小さく区切ると発音や意味がわかりにくくなるという単位のことです。

龜山殿の/御池に/大井川の/水を/まかせられむとて/大井の/土民に/仰せて/水車を/作らせられけり/


文節は「ネ」をつけてみるとどこで区切るかわかります。

単語

単語とは、ことばの最小単位のことです。これ以上分割すると意味がわからなくなるものを言います。

龜山殿/の/御池/に/大井川/の/水/を/まかせ/られ/む/と/て/大井/の/土民/に/仰せ/て/水車/を/作ら/せ/られ/けり/

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・古文のキホン ①

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『高等学校 古典 古文編』 三省堂

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