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古文単語「さしいる/差し入る/射し入る」の意味・解説【ラ行四段活用/ラ行下二段活用】

著者名: 走るメロス
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さしいる/差し入る/射し入る

※「さし」は接頭語。
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「さしいる」には、
①ラ行四段活用
②ラ行下二段活用
の用法がある。

①ラ行四段活用

未然形さしいら
連用形さしいり
終止形さしいる
連体形さしいる
已然形さしいれ
命令形さしいれ


意味1:自動詞

(光が)
さしこむ

※この用法の場合「射し入る」とも表記する。
[出典]家居のつきづきしく 徒然草
「よき人の、のどやかに住みなしたる所は、さし入りたる月の色も、ひときはしみじみと見ゆるぞかし。」

[訳]:教養がある人が、穏やかな様子で住んでいる所は、(そこに)差し込んでいる月の光も、いっそう身にしみるように感じられるものです。


意味2:自動詞

中に入る

[出典]これも仁和寺の法師 徒然草
「医師のもとにさし入りて、向かひゐたりけむありさま、さこそ異様なりけめ。」

[訳]:医者の所(家の中)に入って、(医者に)向かって座っていたであろう有様は、さぞかし風変わりであっただろう。


②ラ行下二段活用

未然形さしいれ
連用形さしいれ
終止形さしいる
連体形さしいるる
已然形さしいるれ
命令形さしいれよ


意味1:他動詞

中に入れる、差し入れる

[出典]これも仁和寺の法師 徒然草
「酔ひて興に入るあまり、傍らなる足鼎を取りて、頭にかづきたれば、つまるやうにするを、鼻を押し平めて、顔を差し入れて舞ひ出でたるに、満座興に入ること限りなし。」

[訳]:酔って面白がるあまり、側にある足鼎をとって、頭にかぶったところ、つかえるように感じたのに、鼻を押して平らにして、顔を(足鼎の中に)差し入れて舞い出たところ、その場にいる者全員が面白がることこの上ない。

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ベネッセ全訳古語辞典 改訂版 Benesse
全訳読解古語辞典 第四版 三省堂

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