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古文単語「つたふ/伝ふ」の意味・解説【ハ行四段活用/ハ行下二段活用】

著者名: 走るメロス
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つたふ/伝ふ

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「つたふ」には、
①ハ行四段活用
②ハ行下二段活用
の用法がある。

①ハ行四段活用

未然形つたは
連用形つたひ
終止形つたふ
連体形つたふ
已然形つたへ
命令形つたへ


意味1:自動詞

ある物に沿って移動する、伝う、伝わる

[出典]:万葉集
「島伝ふ足速の小舟風守り年はや経なむ逢ふとはなしに」

[訳]:島を伝っていく足の速い小舟が風の具合を見定めるように、様子を伺って年が経ってしまうのだろうか、逢うこともなく。


②ハ行下二段活用

未然形つたへ
連用形つたへ
終止形つたふ
連体形つたふる
已然形つたふれ
命令形つたへよ


意味1:他動詞

受け継ぐ、伝授される

[出典]これも仁和寺の法師 徒然草
「かかることは、文にも見えず、伝へたる教へもなし。」

[訳]:このようなことは本にも見えないし、受け継いでいる教えにもない。


意味2:他動詞

語り伝える、継承する、伝承する

[出典]:人はおのれを 徒然草
「もろこしの人は、これをいみじと思へばこそ、記しとどめて世にも伝へけめ...」

[訳]:唐土の人は、これを素晴らしいと思うからこそ、書きとどめて世にも語り伝えたのであろうけれども...


意味3:他動詞

受け継ぐ、譲り受ける

[出典]:方丈記
「わがかみ、父方の祖母の家を伝へて、久しくかの所に住む。」

[訳]私の過去(の話だが)、父方の祖母の家を受け継いで、長くその場所に住んでいた。


意味4:他動詞

ことづける、知らせる

[出典]かぐや姫の昇天 竹取物語
「中将に、天人取りて伝ふ。」

[訳]:中将に、天人は(手紙と壺を)受け取って知らせます。

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全訳読解古語辞典 第四版 三省堂
ベネッセ全訳古語辞典 改訂版 Benesse

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