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古文単語「ふかし/深し」の意味・解説【形容詞ク活用】

著者名: 走るメロス
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ふかし/深し

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形容詞・ク活用

未然形ふかくふかから
連用形ふかくふかかり
終止形ふかし
連体形ふかきふかかる
已然形ふかけれ
命令形ふかかれ


意味1

奥行きがある、奥深い

[出典]:蓬莱の玉の枝 竹取物語
「...とのたまひて、ただ一所、深き山へ入りたまひぬ。」

[訳]:...とおっしゃって、たっとおひとりで、奥深い山へお入りになってしまいました。


意味2

色や香などが濃い

[出典]宇治川の先陣 平家物語
「夜はすでにほのぼのと明けゆけど、川霧深く立ちこめて、馬の毛も鎧の毛も定かならず。」

[訳]:夜はもう少しで明けていきますが、川霧が濃く立ち込めて、馬の毛も鎧の色もはっきりしません。


意味3

年月・季節などが経過している、夜が更けている、深まる

[出典]:あはれなるもの 枕草子
「秋深き庭の浅茅に、露の、色々の玉のやうにておきたる。」

[訳]:秋の深まった庭の丈の低いちがやに、霧が、色とりどりに玉のようにおりている。


意味4

関係が蜜である・固い

[出典]桐壷 源氏物語
「前の世にも御契りや深かりけむ、世になく清らなる玉の男御子さへ生まれ給ひぬ。」

[訳]:(帝とその寵愛を受けていた女性は)前世でもご縁が強かったのでしょうか、世にまたとないほど清らかで美しい玉のような皇子までもがお生まれになりました。


意味5

愛情が強い、気持ちが強い、考え方が確かだ

[出典]養和の飢饉 方丈記
「去りがたき妻・夫持ちたるものは、その思ひまさりて深きもの、必ず先立ちて死ぬ。」

[訳]:離れがたい妻や夫を持つ者は、その愛情がまさって強い者の方が、きっと先に死ぬのです。


意味6

思慮や理解の度が大きい

[出典]:故殿の御為に 枕草子
「異にもののあはれ深かるまじき若き人々、みな泣くめり。」

[訳]:とりわけ物事に触れて起こるしみじみとした味わいを深く理解するはずもない若い人々は、みな泣くようだ。


意味7

知識や教養が豊かである、物事にくわしい

[出典]:少女 源氏物語
「才深き師に預けきこえたまひてぞ、学問させたてまつりたまひける。」

[訳]:才能豊かな師に(夕霧を)お預け申し上げて、学問をおさせ申し上げなさいました。


意味8

程度が著しい、はなはだしい

[出典]:宿河原といふところにて 徒然草
「世を捨てたるに似て我執深く、仏道を願ふに似て、闘諍をこととす。」

[訳]:世を捨てたように見えて自己への執着がはなはだしく、仏道を願うように見えながら、争い事ばかりしている。

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ベネッセ全訳古語辞典 改訂版 Benesse
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