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古文単語「なし/無し/亡し」の意味・解説【形容詞ク活用】

著者名: 走るメロス
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なし/無し/亡し

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形容詞・ク活用

未然形なくなから
連用形なくなかり
終止形なし
連体形なきなかる
已然形なけれ
命令形なかれ


意味1

いない、存在しない

[出典]東下り 伊勢物語
「道知れる人もなくて惑ひ行きけり。」

[訳]:(一行には)道を知っている者はいなく、迷いながら行ったのでした。


意味2

不在である、留守である

[出典]:古今和歌集
「老いらくの来むと知りせば門さしてなしと答へてあはざらましを」

[訳]:老いがやって来るだろうと知っていたなら、門を閉ざして、留守であると答えて会わないようにしたものを


意味3

生きていない、死んでいる

[出典]筒井筒 伊勢物語
「さて、年ごろ経るほどに、女、親なく、頼りなくなるままに...」

[訳]:さて、数年が経つうちに、女は、親が亡くなり、生活のより所がなくなったので...


意味4

ないも同然である、世に見捨てられている

[出典]:絵合 源氏物語
「中ごろ、なきになりて沈みたりし愁へにかはりて...」

[訳]:少し昔、世にないも同然な状態になって(須磨に)落ちぶれていた悲しみの代わりに...


意味5

比類ない、またとない、たぐいない

[出典]かぐや姫の成長 竹取物語
「この児のかたちけうらなること世になく、屋のうちは暗き所なく光り満ちたり。」

[訳]:この子どもの容姿は清らかで美しいことはこの世にたぐいなく、家の中は暗い所がなく光に満ちています。


意味6:補助形容詞

〜ない、〜でない

※『形容詞/形容動詞/断定の助動詞「なり」』の連用形、副詞「さ/かく」などに付いて用いられる。
[出典]黒鳥のもとに・白波 土佐日記
「この言葉、何とにはなけれども、物言ふやうにぞ聞こえたる。」

[訳]:この言葉は、なんともないのだけれど、気の利いたことを言っているように聞こえる。

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全訳読解古語辞典 第四版 三省堂
ベネッセ全訳古語辞典 改訂版 Benesse

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