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古文単語「おほかた/大方」の意味・解説【名詞・副詞・接続詞】

著者名: 走るメロス
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おほかた/大方

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「おほかた/大方」には、
①名詞
②副詞
③接続詞
としての用法がある。
①名詞

意味1

普通、一般

[出典]桐壷 源氏物語
おほかたのやむごとなき御思ひにて、この君をば、私物に思ほしかしづき給ふこと限りなし。」

[訳]普通の(皇太子に対する)大切になさるという程度のご寵愛の仕方で、(新しくお生まれになった)この皇子には、自分の大事なものとお思いになり大切にお育てなさることこの上ありません。


意味2

普段、いつも

[出典]:賢木 源氏物語
おほかたの秋の別れも悲しきに鳴く音な添へそ野辺の松虫」

[訳]いつも秋の別れは悲しいものですが、(悲しみを増す)鳴き声を添えないでおくれ、野辺の松虫よ


意味3

あたり一面、大部分、ほとんど

[出典]帰京 土佐日記
「今生ひたるぞ交じれる。おほかたのみな荒れにたれば...」

[訳]:(松には)新しく生えたものが混じっている。(松だけでなく)大部分はすっかり荒れてしまっているので...


②副詞

意味1

一般的に、概して

[出典]:徒然草
おほかた、振る舞ひて興あるよりも、興無くて安らかなるが、まさりたることなり」

[訳]一般的に、わざとらしく趣向をこらして面白みがあるよりも、面白みがなくても落ち着きのあるほうが、すぐれているものだ。


意味2

ほぼ、おおよそ、だいたい、総じて

[出典]:冬嗣 大鏡
「この大臣は、おほかた男子十一人おはしたるなり。」

[訳]:この大臣は、おおよそ息子を十一人お持ちになっていたという。


意味3

すべて、皆

[出典]:宇治拾遺物語
「上より下ざまに至るまで、おほかた響みたりけり。」

[訳]:上座から下座にいたるまで、みな大声で騒ぎました。


意味4

実に、まったく

[出典]:宇治拾遺物語
おほかたかたじけなくさうらひしに...」

[訳]実にもったいないと思っていましたところ...


意味5

まったく〜ない、いっこうに〜ない

※この用法の場合、下に打ち消しの語を伴う。
[出典]亀山殿の御池に 徒然草
「多くの銭を賜ひて、数日に営み出だして、掛けたりけるに、おほかた廻らざりければ...」

[訳]:大金をお与えになって、数日のうちに完成させ、(水車を)設置したところ、まったくまわらかったので...


③接続詞

意味

そもそも

[出典]おほかた、この所に住みはじめし時は 方丈記
「おほかた、この所に住みはじめし時は...」

[訳]そもそも、この所に住み始めた時は...

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全訳読解古語辞典 第四版 三省堂
ベネッセ全訳古語辞典 改訂版 Benesse

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