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古文単語「あざる/戯る/狂る」の意味・解説【ラ行四段活用/ラ行下二段活用】

著者名: 走るメロス
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あざる/戯る/狂る

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※「あざる/戯る/狂る」には、
①ラ行四段活用(上代の作品)
②ラ行下二段活用(中古代以降の作品)
の用法がある。

また「腐る」という意味で用いられる「鯘る(あざる)」もある。

①ラ行四段活用

未然形あざら
連用形あざり
終止形あざる
連体形あざる
已然形あざれ
命令形あざれ


意味1:自動詞

取り乱す、狂ったように振る舞う

[出典]:万葉集
「かからずもかかりも神のまにまにと立ちたあざり我乞ひ祈めど...」

[訳]:具合がよくなるのもならないのも神の思し召しのままだと、(私は)取り乱して請い願うけれど...


②ラ行下二段活用

未然形あざれ
連用形あざれ
終止形あざる
連体形あざるる
已然形あざるれ
命令形あざれよ


意味1:自動詞

ふざける、戯れる

[出典]馬のはなむけ・門出 土佐日記
「上中下、酔ひ飽きて、いとあやしく、潮海のほとりにて、あざれ合へり。」

[訳]:身分の高い者も中くらいな者も低い者も、すっかり酔っ払って、不思議なことであるが、海のほとりで、ふざけあっている。

※この「あざる」は魚肉が腐るを意味する「あざる」と、ふざけるを意味する「あざる」がかかった掛詞。」


意味2:自動詞

打ち解ける、くつろぐ

[出典]:紅葉賀 源氏物語
あざれたる袿姿にて...」

[訳]:(光源氏は)くつろいだ袿姿で...


意味3:自動詞

機転を利かす、洒落ている

[出典]:職の御曹司におはしますころ、西の廂にて 枕草子
「返しはつかうまつりけがさじ。あざれたり。御簾の前にて人にを語り侍らむ。」

[訳]:返歌はお詠み申し上げて(あなたの歌を)けがさないようにしましょう。(あなたの歌は)洒落ている。御簾の前で女房の方々に披露しましょう。


意味4:自動詞

好色めいた振る舞いをする

[出典]:夕霧 源氏物語
「ゆくりかにあざれたる事のまことにならはぬ御心地なれば...」

[訳]:思いがけない好色めいた振る舞いをすることは本当にこれまでなさったことのないご様子なので...

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ベネッセ全訳古語辞典 改訂版 Benesse
全訳読解古語辞典 第四版 三省堂

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