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古文単語「わびし/侘びし」の意味・解説【形容詞シク活用】

著者名: 走るメロス
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わびし/侘びし

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形容詞・シク活用

未然形わびしくわびしから
連用形わびしくわびしかり
終止形わびし
連体形わびしきわびしかる
已然形わびしけれ
命令形わびしかれ


意味1

がっかりだ、おもしろくない

[出典]枕草子 清少納言
「「御物忌みとて取り入れず。」と言ひて持て帰りたる、いとわびしく、すさまじ。」

[訳]:「物忌中なので受け取りません。」と言って(従者が手紙を)持って帰ってくるのは、とてもがっかりで興ざめなことです。


意味2

困ったことだ、やりきれない、切ない

[出典]宇治拾遺物語
「...と言ふ声のしければ、あなわびしと思ひて...」

[訳]:...という声がしたので、ああ困ったことだと思って...


意味3

心細い、物寂しい

[出典]古今和歌集 壬生忠岑
「山里は秋こそことにわびしけれ鹿の鳴く音に目を覚ましつつ」

[訳]:山里では、季節の中でも秋こそがひときわ物寂しいものです。鹿の鳴き声を聞くたびに、目をたびたび覚まして眠れずにいます。


意味4

興ざめだ、つまらない

[出典]徒然草 兼好法師
「前栽の草木まで心のままならず作りなせるは、見る目も苦しく、いとわびし。」

[訳]:庭の草木まで、自然のなせるままではなく(手を加えて)つくり上げてあるのは、見た目も不快で、たいそう興ざめなものです。


意味5

貧しい、みすぼらしい

[出典]:大和物語
「人に雇はれ、使はれもせず、いとわびしかりけるままに...」

[訳]:人に雇われも、使われることもなく、たいそう貧しかったのにつれて...

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ベネッセ全訳古語辞典 改訂版 Benesse
全訳読解古語辞典 第四版 三省堂

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