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古文単語「あさまし」の意味・解説【形容詞シク活用】

著者名: 走るメロス
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あさまし

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形容詞・シク活用

未然形あさましくあさましから
連用形あさましくあさましかり
終止形あさまし
連体形あさましきあさましかる
已然形あさましけれ
命令形あさましかれ


意味1

驚きあきれることだ、意外だ

[出典]大江山 十訓抄
「思はずにあさましくて、 「こはいかに、かかるやうやはある。」とばかり言ひて、返歌にも及ばず...」

[訳]:思いがけず驚きあきれて、「これはどうしたことか、こんなことがあるものか。」とだけ言って、返歌もせずに...


[出典]蓬莱の玉の枝 竹取物語
「かくあさましくて持てきたることをねたく思ひ...」

[訳]:このように意外にも(玉の枝を)持ってきたことをいまいましく思い...


意味2

情けない、嘆かわしい、興ざめである

[出典]ふと心劣りとかするものは 枕草子
「わがもてつけたるを、つつみなく言ひたるは、あさましきわざなり。」

[訳]:自分の身にしみている言葉を、はばかることなく言うことは、情けないものです。


[出典]養和の飢饉 方丈記
「二年が間、世の中飢渇して、あさましきこと侍りき。」

[訳]:二年の間、世の中では食料が欠乏して、嘆かわしいことがありました。


意味3

見苦しい、みっともない

[出典]:徒然草 兼好法師
「後日に、むく犬のあさましく老いさらぼひて、毛はげたるを引かせて...」

[訳]:後日に、むく犬でみっともなく年老いてやせこけて、毛が抜け落ちているのを(使用人に)引かせて...


意味4

みすぼらしい、みじめである

[出典]:雨月物語 上田秋成
「親もなき身のあさましくてあるを、いとかなしく思ひて...」

[訳]:親もない身の上でみじめなありさまだったのを、たいそうかわいそうに思って...


意味5

(あさましくなるの形で)亡くなる

[出典]:増鏡
「三月二十日、つひにいとあさましくならせ給ひぬ。」

[訳]:三月二十日、ついにお亡くなりになられた。


意味6

ひどく、たいへん

[出典]:徒然草 兼好法師
「下様の人は、罵り合ひいさかひて、あさましく恐ろし。」

[訳]:身分の低い者は、罵り合い言い争って、ひどく恐ろしい。


備考

現代語では「情けない、見苦しい」のようにネガティブな意味で用いられるが、古語の「あさまし」は、良い意味でも悪い意味でも用いられる。

あさましう

「あさましう」は「あさまし」の連用形のウ音便。


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ベネッセ全訳古語辞典 改訂版 Benesse
全訳読解古語辞典 第四版 三省堂

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