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9_80 文章の読み解き / 文章の読み解き

古今著聞集『刑部卿敦兼と北の方』テストで出題されそうな問題

著者名: 走るメロス
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古今著聞集『刑部卿敦兼と北の方』

このテキストでは、古今著聞集の中の『刑部卿敦兼と北の方』でテストに出題されそうな問題をピックアップしていきます。

次の文章を読み、問いに答えよ


刑部卿敦兼は、みめのよに憎さげなる人なりけり。その北の方ははなやかなる人なりけるが、五節を見侍りけるに、とりどりにはなやかなる人々のあるを見るにつけても、まづわが男の悪さ心うくおぼえけり。

家に帰りて、すべてものをだにもいはず、目をも見合わせず、うちそばむきてあれば、しばしはなにごとの出で来たるぞやと、心もえず思ひゐたるに、次第に厭ひまさりてかたはらいたきほどなり。さきざきのやうに一所にもゐず、方を変へて住み侍りけり。

ある日、刑部卿出仕して、夜に入りて帰りたりけるに、出居に灯をだにもともさず、装束は 脱ぎたれども、たたむ人もなかりけり。女房どもも、みな御前の目びきに従ひて、さし出づる人もなかりければ、せんかたなくて、車寄せの妻戸を押し開けて、ひとりながめゐたるに、更たけ、夜静かにて、月の光風の音、物ごとに身にしみわたりて、人の恨めしさも、取り添へておぼえけるままに、心を澄まして、篳篥を取り出でて、時の音に取り澄まして、

ませのうちなる白菊も うつろふ見るこそあはれなれ
われらが通ひて見し人も かくしつつこそかれにしか


と、繰り返し歌ひけるを、北の方聞きて、心はや直りにけり。それより殊に 仲らひめでたくなりにけるとかや。優なる北の方の心なるべし。

問題

Q1:「五節」、「厭ひまさり」、「出居」、「装束」、「篳篥」を現代仮名遣いで記しなさい。


Q2:「みめよに憎さげなる人なりけり」の意味を答えなさい。


Q3:「心憂く」の意味を答えなさい。


Q4:「かたはらいたきほどなり」の意味を答えなさい。


Q5:「目引き」とは何を指すか答えなさい。


Q6:「人の恨めしさも取り添へておぼえけるままに」を現代語訳しなさい。


Q7:和歌にある「うつろふ」と「かれ」の掛詞についてそれぞれ説明しなさい。


次ページ:解答と現代語訳

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佐竹昭広、前田金五郎、大野晋 編1990 『岩波古語辞典 補訂版』 岩波書店
『教科書 高等学校 国語総合』 第一学習社

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