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9_80 文章の読み解き / 文章の読み解き

今昔物語『阿蘇の史』テストで出題されそうな問題

著者名: 走るメロス
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今昔物語『阿蘇の史』

このテキストでは、今昔物語の中の『阿蘇の史(阿蘇の史、盗人にあひてのがるること)』でテストに出題されそうな問題をピックアップしていきます。

次の文章を読み、問いに答えよ


 今は昔、阿蘇の某と云ふ史ありけり。丈短なりけれども、魂はいみじき盗人にてぞありける。家は西の京にありければ、公事ありて内裏に参りて、夜ふけて家に帰りけるに、東の中の御門より出でて車に乗りて、大宮下りにやらせて行きけるに、着たる装束を皆解きて、片端より皆たたみて、車の畳の下にうるはしく置きて、其の上に畳を敷きて、史は冠をし、したうづをはきて、裸になりて車の内に居たり。


 さて二條より西様にやらせて行くに、美福門のほどを過ぐる間に、盗人、傍らよりはらはらと出で来ぬ。車の轅につきて、牛飼童を打てば、童は牛を棄てて逃げぬ。車の後に雑色二三人ありけるも、皆逃げて去り去りにけり。盗人寄り来たりて、車の簾を引開けて見るに、裸にて史居たれば、盗人、あさましと思ひて

こはいかに。

と問へば、史、

東の大宮にて、かくの如くなりつる君達寄り来て己が装束をば皆召しつ。

と、笏を取りて、よき人に物申すやうにかしこまりて答へければ、盗人笑ひて棄てて去りにけり。其の後、史、声をあげて牛飼童をも呼びければ、皆出で来にけり。それよりなむ家に帰りにける。さて妻にこの由を語りければ、妻のいはく、

其の盗人にもまさりたりける心にておはしける。

と云ひてぞ笑ひける。まことにいとおそろしき心なり。装束を皆解きて隠し置きて、しか云はむと思ひける心ばせ、さらに人の思ひ寄るべき事にあらず。この史は、極めたる物云ひにてなむありければ、かくも云ふなりけりとなむ語り伝へたるとや。

問題

Q1:「史」、「公事」、「轅」、「牛飼童」、「雑色」、「簾」、「君達」を現代仮名遣いで記しなさい。


Q2:「いみじき」のここでの意味を答えなさい。


Q3:「牛飼童を打てば」の主語を文中より抜き出しなさい。


Q4:「盗人、あさましと思ひて」とあるが、なぜ「あさまし」と思ったのか答えなさい。


Q5:「あさまし」のここでの意味を答えなさい。


Q6:「かくの如くなりつる」とはどのような状態のことを指しているか答えなさい。


Q7:「君達」とあるが、ここではどのような意味で使われているか、文中より抜き出しなさい。


Q8:「よき人」とあるが、ここではどのような意味で使われているか答えなさい。


Q9:第一段落から係り結びを探して、係助詞と結びの語句を抜き出しなさい。


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『教科書 精選国語総合』 大修館書店
佐竹昭広、前田金五郎、大野晋 編1990 『岩波古語辞典 補訂版』 岩波書店
『教科書 精選国語総合』 三省堂

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