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時の流れが実感できる歴史年表

著者名: 閃緑藻
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歴史書の巻末にある年表や市販の年表では、事件の少ない世紀はほんの数行、多い世紀は数ページに亘るという具合に、時間軸が伸び縮みしていて、様々な出来事がどのくらい接近し或いは隔たっているのか、感覚的に掴めません。そこで時間軸の目盛を等間隔にした年表を、弥生時代以降について作りました。以下のリンクからダウンロードできます: 
 http://www.muse.dti.ne.jp/~kbys/hist.jp.pdf

時間軸が伸び縮みという表現は分り難いかも知れませんので、一気に話を広げて、地球の歴史46億年を考えてみます。その方面の解説書を読むと、地球に原始の海洋が形成されて何億年かたち、
  生命が誕生したのが:40億年前
  藍藻類の発生:29億年前
  酸素に富んだ大気の形成:20億年前 (最後の注参照)
  真核生物の誕生:18億年前 (?)
  脊椎動物の出現:4.8億年前
  哺乳類の出現:2.3億年前
  恐竜の絶滅:6500万年前
  人類 (ヒト属) の出現:200万年前
  文明の誕生:1万年前
などと書いてありますが、これでは哺乳類や人類の出現が地球の歴史全体の中でどの辺のことなのか、全くイメージが浮かびません。

ところが岩波講座『分子生物科学』の第三巻『生物の歴史』に、46億年を一年に縮小した図があります。それによると、1月1日午前0時に地球の歴史が始ったとして、
  生命の誕生:2月17日
  藍藻類の発生:5月15日
  酸素に富んだ大気の形成:7月25日
  真核生物の誕生:8月10日 (?)
  脊椎動物の出現:11月25日
  哺乳類の出現:12月12日
  恐竜の絶滅:12月26日
  人類 (ヒト属) の出現:12月31日の午後8時
  文明の誕生:同じ日の午後11時59分
といった調子で、気の遠くなるような時間の中での、人類の位置が非常に鮮明になります。

これにヒントを得て、日本史年表を等間隔で作ってみたわけです。具体的には、A4 一頁で100年と決めて、罫線が30本か40本入ったA4紙を用意し、十等分した線のところに一枚目は 0, 10, 20,..., 100、・・・・・、二十枚目は 1900, 1910,1920,..., 2000 などと記した上で、まず大事件だけ書き込みます。それから少しずつ、自分に興味のある事件や文学作品などを追加していったのです。こうして時間の目盛を等間隔にした年表を作ってみると、様々な事件の間の時間的な隔たりがはっきり見えてきて、色々と面白い発見があります。

例えば、平将門の乱は940年前後、即ち『土佐日記』と殆ど同じ頃に起っており、これから平安王朝の花が開こうという時期に、地方では既に大規模な反乱の起きていることが見えます。下って北斎『富嶽三十六景』や広重『東海道五十三次』などの作品は、まだまだ江戸文化華やかなりし頃のように感じていたのに、実はそれぞれ1831, 33年と、ペリー提督来航のほんの20年程前であるのを発見して、意外でした。大塩平八郎の乱 (1837)、蛮社の獄 (39)、天保の改革 (41〜) などは更にその後です。そして当時の庶民は、幕府崩壊という大事件が迫っていることなど想像もしていない... このような出来事が相次いで起きているのを実感できるのも、時間の目盛を一定にしたからこそです。
 また、日本の歴史にとって中国は密接不可分の関係にありますが、唐・宋・明・清などの時代をページの右端に直線で示すと、その文化的影響の大きさを改めて印象づけられます。

詳しくは下記をご覧下さい:
 http://sksrg.blog82.fc2.com/blog-entry-3.html
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岩波講座『分子生物科学』の第三巻『生物の歴史』

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