新規登録 ログイン

9_80 その他 / その他

平家物語原文全集「祇王 3」

著者名: 古典愛好家
Text_level_1
マイリストに追加
平家物語

祇王

かくて3年と申すに、又都に聞こえたる白拍子の上手一人出で来たり。加賀国の者なり。名をば仏とぞ申しける。年十六とぞ聞こえし。

「昔より多くの白拍子ありしが、かかる舞はいまだ見ず」


とて、京中の上下もてなす事なのめならず。仏御前申しけるは、

「我天下に聞こえたれども、当時さしもめでたう栄えさせたまふ平家太政の入道殿へ召されぬ事こそ本意なけれ。あそびもののならひ、なにかくるしかるべき、推参してみむ」


とて、ある時西八条へぞ参りたる。人参って、

「当時都に聞こえ候仏御前こそ参って候へ」


と申しければ、入道、

「なんでうさやうのあそびものは、人の召しに従ふてこそ参れ。左右なふ推参するやうある。その上、祇王があらん所へは、神ともいへ仏ともいへ、かなふまじきぞ。とふとふ罷(まか)り出でよ」


とぞの給ひける。


続き
Tunagari_title
・平家物語原文全集「祇王 3」

Related_title
もっと見る 


Keyword_title

Reference_title
梶原正昭,山下宏明 1991年「新日本古典文学大系 44 平家物語 上」岩波書店

この科目でよく読まれている関連書籍

このテキストを評価してください。

※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。

 

テキストの詳細
 閲覧数 2,741 pt 
 役に立った数 0 pt 
 う〜ん数 1 pt 
 マイリスト数 0 pt 

知りたいことを検索!