新規登録 ログイン

9_80 その他 / その他

平家物語原文全集「祇王 1」

著者名: 古典愛好家
Text_level_1
マイリストに追加
平家物語

祇王

入道相国、一天四海を、掌の内に握りたまひし間、世のそしりをも憚(はばか)らず、人の嘲(あざけ)りもかへりみず、不思議のことをのみし給へり。たとえばそのころ、都に聞こえたる白拍子の上手、祇王、祇女とておとといあり。とぢといふ白拍子がむすめなり。姉の祇王を入道相国最愛せられければ、これによって、いもうとの祇女をも、世の人もてなすことなのめならず。母とぢにもよき家つくってとらせ、毎月に百石、百貫をおくられければ、家内富貴して、楽しいことなのめならず。

そもそも我朝に、白拍子の始まりけることは、むかし鳥羽院の御宇に、島の千歳(せんざい)、和歌の前とて、これら二人が舞ひいだしたりけるなり。はじめは水干に、立烏帽子、白ざやまきをさいて舞ひければ、男舞とぞ申しける。しかるを中ごろより、烏帽子、刀をのけられて、水干ばかりをもちいたり。さてこそ、白拍子とは名付けけれ。


続き
Tunagari_title
・平家物語原文全集「祇王 1」

Related_title
もっと見る 


Keyword_title

Reference_title
梶原正昭,山下宏明 1991年「新日本古典文学大系 44 平家物語 上」岩波書店

この科目でよく読まれている関連書籍

このテキストを評価してください。

※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。

 

テキストの詳細
 閲覧数 3,826 pt 
 役に立った数 0 pt 
 う〜ん数 0 pt 
 マイリスト数 0 pt 

知りたいことを検索!