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蜻蛉日記原文全集「助をあけくれ呼びまとはせば」

著者名: 古典愛好家
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蜻蛉日記

助をあけくれ呼びまとはせば

助をあけくれ呼びまとはせば、つねにものす。女絵をかしくかきたりけるがありければ、とりてふところに入れてもてきたり。見れば釣殿とおぼしき高欄(かうら)におしかかりて、中島の松をまぼりたる女あり。そこもとに、紙のはしにかきて、かくおしつく。

いかにせんいけの水なみさわぎては 心のうちのまつにかからば

また、やもめ住みしたる男の、文(ふみ)かきさしてつらづゑつきて、ものおもふさましたるところに、

ささがにのいづこともなくふくかぜは かくてあまたになりぞすらしも

とものして、もてかへりおきけり。



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・蜻蛉日記原文全集「助をあけくれ呼びまとはせば」

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The University of Virginia Library Electronic Text Center and the University of Pittsburgh East Asian Library http://etext.lib.virginia.edu/japanese/
長谷川 政春,伊藤 博,今西 裕一郎,吉岡 曠 1989年「新日本古典文学大系 土佐日記 蜻蛉日記 紫式部日記 更級日記」岩波書店

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