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蜻蛉日記原文全集「かく、おもておもてにとざまかくざまに言ひなさるれど」

著者名: 古典愛好家
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蜻蛉日記

かく、おもておもてにとざまかくざまに言ひなさるれど

かく、おもておもてにとざまかくざまに言ひなさるれど、我が心はつれなくなんありける。あしともよしともあらんをいなむまじき人は、此(この)ごろ京に物したまはず。文(ふみ)にて

「かくてなん」


とあるに、

「はたよかなり。しのびやかにて、さてしばしもおこなはるる」


とあれば、いと心やすし。人はなほ、すかしがてらにさも言はるるにこそあらめ、かぎりなき腹をたつと、かかるところを見おきてかへりにしままに、いかにともをとづれ来(こ)ず。いかにもいかにもなりなばしるべくやはありけるなどおもへば、これよりふかく入るとも、とぞおぼえける。



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・蜻蛉日記原文全集「かく、おもておもてにとざまかくざまに言ひなさるれど」

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The University of Virginia Library Electronic Text Center and the University of Pittsburgh East Asian Library http://etext.lib.virginia.edu/japanese/
長谷川 政春,伊藤 博,今西 裕一郎,吉岡 曠 1989年「新日本古典文学大系 土佐日記 蜻蛉日記 紫式部日記 更級日記」岩波書店

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