新規登録 ログイン

9_80 その他 / その他

蜻蛉日記原文全集「二月も十余日になりぬ」

著者名: 古典愛好家
Text_level_1
マイリストに追加
蜻蛉日記

二月も十余日になりぬ

二月も十余日になりぬ。

「きくところに三夜なんかよへる」


と、ちぐさに人はいふ。つれづれとあるほどに彼岸にいりぬれば、なほあるよりは精進せんとて、うはむしろ、ただのむしろのきよきにしきかへさすれば、塵(ちり)はらひなどするを見るにも、かやうのことは思ひかけざりし物を、など思へばいみじうて、

うちはらふちりのみつもるさむしろも なげくかずにはしかじとぞ思ふ

これよりやがて長精進(ながさうじ)して山寺にこもりなんに、さてもありぬべくは、いかでなほ世の人のたはやすく背く方にもやなりなましと思ひ立つを、人々

「精進は秋ほどよりするこそ、いとかしこかなれ」


と言へば、えさらず思ふべき産屋(うぶや)のこともあるを、これ過ごすべしと思ひて、たたむ月をぞ待つ。


Tunagari_title
・蜻蛉日記原文全集「二月も十余日になりぬ」

Related_title
もっと見る 


Keyword_title

Reference_title
長谷川 政春,伊藤 博,今西 裕一郎,吉岡 曠 1989年「新日本古典文学大系 土佐日記 蜻蛉日記 紫式部日記 更級日記」岩波書店
The University of Virginia Library Electronic Text Center and the University of Pittsburgh East Asian Library http://etext.lib.virginia.edu/japanese/

この科目でよく読まれている関連書籍

このテキストを評価してください。

※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。

 

テキストの詳細
 閲覧数 2,067 pt 
 役に立った数 0 pt 
 う〜ん数 0 pt 
 マイリスト数 0 pt 

知りたいことを検索!