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蜻蛉日記原文全集「さてかの心もゆかぬ司の宮より」

著者名: 古典愛好家
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蜻蛉日記

さて、かの心もゆかぬ司の宮より

さて、かの心もゆかぬ司の宮より、かくの給へり。

みだれいとのつかさひとつになりてしも くることのなどたえにたるらん

御かへり、

たゆといへばいとどかなしききみにより おなじつかさにくるかひもなく

又、たちかへり、

なつびきのいとことわりやふためみめ よりありくまにほどのふるかも

御、かへり、

ななはかりあるもこそあれなつひきの いとまやはなきひとめふために

又、宮より、

きみとわれなほしらいとのいかにして うきふしなくてたえんとぞ思ふ

二(ふた)め三(み)めは、げに少なくしてけり。忌みあればとめつ」


との給へる御かへり、

よをふともちぎりおきてし中よりは いとどゆゆしきこともみゆらん

ときこえらる。



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・蜻蛉日記原文全集「さてかの心もゆかぬ司の宮より」

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長谷川 政春,伊藤 博,今西 裕一郎,吉岡 曠 1989年「新日本古典文学大系 土佐日記 蜻蛉日記 紫式部日記 更級日記」岩波書店
The University of Virginia Library Electronic Text Center and the University of Pittsburgh East Asian Library http://etext.lib.virginia.edu/japanese/

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