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土佐日記 原文全集「海の月」

著者名: 古典愛好家
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海の月

一月八日

八日、障ることありて、なほ同じところなり。

今宵、月は海にぞ入る。これを見て、業平の君の

「山の端逃げて入れずもあらなむ」


といふ歌なむ思ほゆる。もし海辺にて詠まましかば、

「波たちさへて入れずもあらなむ」


ともよみてましや。いまこの歌を思ひいでて、ある人の詠めりける、

  照る月の流るる見れば天の川 出づる港は海にざりける

とや。                                                                              
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・土佐日記 原文全集「海の月」

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森山京 2001年 「21世紀によむ日本の古典4 土佐日記・更級日記」ポプラ社
長谷川 政春,伊藤 博,今西 裕一郎,吉岡 曠 1989年「新日本古典文学大系 土佐日記 蜻蛉日記 紫式部日記 更級日記」岩波書店

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