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枕草子 原文全集「をかしと思ふ歌を/よろしき男を/左右の衛門の尉を」

著者名: 古典愛好家
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をかしと思ふ歌を

をかしと思ふ歌を、草子などに書きてをきたるに、いふかひなき下衆の、うちうたひたるこそ、いと心憂けれ。



よろしき男を

よろしき男を、下衆女などのほめて、

「いみじうなつかしうおはします」


などいへば、やがて思ひおとされぬべし。そしらるるはなかなかよし。下衆にほめらるるは、女だにいとわるし。また、ほむるままにいひそこなひつるものは。



左右の衛門の尉を

左右の衛門の尉(ぞう)を判官といふ名をつけて、いみじうおそろしう、かしこきものに思ひたるこそ。夜行し、細殿などに入りふしたる、いと見苦しかし。布の白袴、き丁にうちかけ、うへのきぬの、長くところせきをわがねかけたる、いとつきなし。太刀のしりに、ひきかけなどして立ちさまよふは、されどよし。

青色をただつねに着(き)たらば、いかにをかしからむ。

「見し有明ぞ」


と誰いひけむ。



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・枕草子 原文全集「をかしと思ふ歌を/よろしき男を/左右の衛門の尉を」

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萩谷朴 1977年「新潮日本古典集成 枕草子 下」 新潮社
松尾聰,永井和子 1989年「完訳 日本の古典 枕草子」小学館
渡辺実 1991年「新日本古典文学大系 枕草子・方丈記」岩波書店

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