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枕草子 原文全集「宮仕へする人々の/見ならひする物」

著者名: 古典愛好家
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宮仕へする人々の

宮仕へする人々の出であつまりて、おのが君々の御こと、めできこえ、宮のうち殿ばらのことども、かたみにかたりあはせたるを、その家主(いへあるじ)にて聞くこそをかしけれ。家ひろくきよげにて、わが親族はさらなり、うちかたらひなどする人も、宮仕人を、方々にすゑてこそあらせまほしけれ。


さべきをりは、ひとところにあつまりゐて物語し、人のよみたりし歌なにくれと語りあはせて、人の文など持てくるも、もろともに見、かへりごとをかき、また、むつまじう来(く)る人もあるは、きよげにうちしつらひて、雨など降りてえ帰らぬも、をかしうもてなし、まゐらむをりは、そのこと見いれ、思はむさまにして出だしたてなどせばや。
 

よき人のおはしますありさまなどの、いとゆかしきこそけしからぬ心にや。



見ならひする物

見ならひする物。あくび。ちごども。


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・枕草子 原文全集「宮仕へする人々の/見ならひする物」

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萩谷朴 1977年「新潮日本古典集成 枕草子 下」 新潮社
松尾聰,永井和子 1989年「完訳 日本の古典 枕草子」小学館
渡辺実 1991年「新日本古典文学大系 枕草子・方丈記」岩波書店

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