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枕草子 原文全集「つねに文をこする人の」

著者名: 古典愛好家
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つねに文をこする人の

つねに文をこする人の、

「なにかは。いふにもかひなし。いまは」


といひて、またの日音もせねば、さすがに明けたてばさし出づる文の見えぬこそさうざうしけれと思ひて、

「さても、きはきはしかりける心かな」


といひてくらしつ。
 

またの日、雨のいたくふる、昼まで音もせねば、

「むげに思ひ絶えにけり」


などいひて、端のかたにゐたる夕暮れに、かささしたるものの、持てきたる文を、つねよりもとくあけて見れば、ただ、

「水ます雨の」


とある、いとおほくよみ出だしつる歌どもよりもをかし。


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・枕草子 原文全集「つねに文をこする人の」

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萩谷朴 1977年「新潮日本古典集成 枕草子 下」 新潮社
松尾聰,永井和子 1989年「完訳 日本の古典 枕草子」小学館
渡辺実 1991年「新日本古典文学大系 枕草子・方丈記」岩波書店

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