新規登録 ログイン

9_80 その他 / その他

枕草子 原文全集「さかしきもの/ただ過ぎに過ぐるもの/殊に人に知られぬもの」

著者名: 古典愛好家
Text_level_1
マイリストに追加
さかしきもの

さかしきもの。今様の三歳児。

ちごの祈りし、腹などとる女。ものの具どもこひ出でて、祈り物作る。紙をあまたおし重ねて、いとにぶき刀してきるさまは、一重だに裁(た)つべくもあらぬに、さるものの具となりにければ、おのが口をさへひきゆがめておし切り、目ほかるものどもして、かけ竹うち割りなどして、いと神々しうしたてて、うちふるひ祈ることども、いとさかし。かつは、

「なにの宮、その殿の若君、いみじうおはせしを、かいのごひたるやうにやめたてまつりしかば、禄をおほく給はりしこと。その人かの人めしたりけれど、しるしなかりければ、いまに女をなむめす。御徳をなむ見る」


など語りをる。顔もあやし。
 
下衆の家の女あるじ。痴れたるもの、それしもさかしうて、まことにさかしき人を教へなどすかし。


ただ過ぎに過ぐるもの

ただ過ぎに過ぐるもの。帆かけたる舟。人のよはひ。春、夏、秋、冬。


殊に人に知られぬるもの

殊(こと)に人に知られぬもの。凶会日。人の女親の老いにたる。


Tunagari_title
・枕草子 原文全集「さかしきもの/ただ過ぎに過ぐるもの/殊に人に知られぬもの」

Related_title
もっと見る 


Keyword_title

Reference_title
萩谷朴 1977年「新潮日本古典集成 枕草子 下」 新潮社
松尾聰,永井和子 1989年「完訳 日本の古典 枕草子」小学館
渡辺実 1991年「新日本古典文学大系 枕草子・方丈記」岩波書店

この科目でよく読まれている関連書籍

このテキストを評価してください。

※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。

 

テキストの詳細
 閲覧数 2,957 pt 
 役に立った数 1 pt 
 う〜ん数 0 pt 
 マイリスト数 0 pt 

知りたいことを検索!