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枕草子 原文全集「六位蔵人などは」

著者名: 古典愛好家
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六位蔵人などは

六位蔵人などは、思ひかくべきことにもあらず。かうぶり得て、なにの権守、大夫などいふ人の、板屋などの狭き家持たりて、また、小檜垣(こひがき)などいふもの新しくして、車宿に車ひきたて、前近く一尺ばかりなる木生(お)ほして、牛つなぎて、草など飼はするこそ、いとにくけれ。庭いときよげにはき、紫革して伊予簾(いよす)かけわたし、布障子はらせて住まゐたる。夜は

「門つよくさせ」


など、ことおこなひたる、いみじうをひさきなう、心づきなし。


おやの家、舅(しうと)はさらなり、をぢ、兄などの住まぬ家、そのさべき人なからむは、おのづから、むつまじくうち知りたらむ受領の国へいきていたづらならむ、さらずは、院、宮ばらの、屋あまたあるに住みなどして、司待ち出でてのち、いつしかよき所たづねとりて、住みたるこそよけれ。



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・枕草子 原文全集「六位蔵人などは」

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萩谷朴 1977年「新潮日本古典集成 枕草子 下」 新潮社
松尾聰,永井和子 1989年「完訳 日本の古典 枕草子」小学館
渡辺実 1991年「新日本古典文学大系 枕草子・方丈記」岩波書店

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