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枕草子 原文全集「七日の日の若菜を」

著者名: 古典愛好家
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七日の日の若菜を

七日の日の若菜を、六日、人の持て来(き)、さわぎとりちらしなどするに、見も知らぬ草を、子どものとり持てきたるを、

「なにとか、これをばいふ」


と問へば、とみにもいはず、

「いま」


などこれかれ見あはせて、

「耳無草となむいふ」


といふもののあれば、

「むべなりけり。聞かぬ顔なるは」


と笑ふに、またいとをかしげなる菊の生ひいでたるを持て来たれば、

つめどなほ耳無草こそあはれなれ あまたしあればきくもありけり

といはまほしけれど、またこれも聞きいれるべうもあらず。
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・枕草子 原文全集「七日の日の若菜を」

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渡辺実 1991年「新日本古典文学大系 枕草子・方丈記」岩波書店
松尾聰,永井和子 1989年「完訳 日本の古典 枕草子」小学館
萩谷朴 1977年「新潮日本古典集成 枕草子 上」 新潮社

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