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枕草子 原文全集「わびしげに見ゆるもの」

著者名: 古典愛好家
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わびしげに見ゆるもの

わびしげに見ゆるもの。

六七月の午(うま)未(ひつじ)の時ばかりに、きたなげなる車にえせ牛かけて、ゆるがしいくもの。

雨降らぬ日、張り筵(はりむしろ)したる車。

いと寒きをり、暑きほどなどに、下衆女のなりあしきが、子おひたる。

老ひたるかたゐ。

ちひさき板屋の、くろうきたなげなるが、雨にぬれたる。

また、雨いたう降るに、ちひさき馬に乗りて、御前したる人。

冬はされどよし、夏はうへの衣下重もひとつにあひたり。
               
               
               
               
   
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・枕草子 原文全集「わびしげに見ゆるもの」

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萩谷朴 1977年「新潮日本古典集成 枕草子 上」 新潮社
渡辺実 1991年「新日本古典文学大系 枕草子・方丈記」岩波書店
松尾聰,永井和子 1989年「完訳 日本の古典 枕草子」小学館

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